Googleは2012年第1四半期に世界各国で実施したスマートフォンに関する調査「Our Mobile Planet スマートフォン調査」をまとめた。その結果、スマートフォン普及率が5割を超えていたのはアラブ首長国連邦(UAE)(61%)、サウジアラビア(60%)、ノルウェー(54%)、オーストラリア(52%)、スウェーデン(51%)、英国(51%)の6カ国だった。
2012年第1四半期に実施した26カ国の調査データは下記からダウンロードできる。
・詳細なデータと国別レポートのダウンロード(Our Mobile Planet)
中東や北欧にスマートフォン普及率の高い国があった。図1は10カ国だけを比較表示してみたが、ヨーロッパでも各国で事情はかなり異なることがわかる。日本は携帯普及率が高いが、スマートフォンへの移行途上ということで20%と低水準に見える。
▼図1:世界主要国のスマートフォン普及率(2012年第1四半期)
携帯OS別にシェアを見てみると、各国の事情がそれぞれに違うことがよくわかる(図2)。日本はAndroid携帯のシェアが5割を超える。オーストラリアとフランスはiOSのシェアが高いのが特徴だ。英国やアルゼンチンはBlackberryが健闘していると言えよう。中国とイタリアはSymbianのシェアが高い。
▼図2:携帯OS別保有携帯電話シェア(2012年第1四半期)
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スマートフォンで利用する機能や行う行為に差はあるのだろうか。ウェブサイトを利用するブラウズやメールなどの機能は共通して利用率は高いので、それらを除いて幾つかを各国で比較してみたのが図3だ。
「アプリを使う」のは7割程度の国が多いが、イタリア、ブラジル、アルゼンチンが5割弱と相対的に低かった。「購入する」は中国の43%が抜きんでている。「検索をする」はブラジル、アルゼンチンが低めだ。
「写真や動画を撮る」「着メロ、壁紙などをダウンロードする」「音楽を聴く」「ゲームをする」では概ね日本とイタリアが相対的に低い。一方中国はどの項目も比較的高く、様々な機能を有効に活用しようとする意図がみえる。
▼図3:スマートフォンで行うこと(2012年第1四半期)
有料アプリの購入数を見ると、ドイツが平均で15.3個と最も多く、フランスの11.6個が続く。一方少ないのは中国の3.6個、ブラジルの4個。国民性の違いか提供アプリの対応言語などの問題かわからないが、市場には大きな違いがあるようだ。
▼図4:有料アプリの購入数(2012年第1四半期)
【情報ソース】
GoogleのOur Mobile Planet(2012年第1四半期)
・詳細なデータと国別レポートのダウンロード
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