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700MHz帯はドコモ、KDDI、イー・アクセスに、ドコモは2015年に提供開始

2012.06.28

Updated by Naohisa Iwamoto on June 28, 2012, 18:58 pm JST

総務省は、2012年6月27日に開催された電波監理審議会に、700MHz帯周波数の新規割り当てをNTTドコモとKDDI/沖縄セルラー電話、イー・アクセスの3社とすることを諮問し、電波監理審議会はそれを適当と答申した。これにより、イー・アクセスは初めてプラチナバンドの周波数帯を手に入れることになった。

「3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画」に対しては、3つの枠に対して、NTTドコモとKDDI/沖縄セルラー電話、イー・アクセスの3社が申請していた。そのため、事実上3社への割り当てが確定的となっていた。審査で、700MHz帯を使う事業者への終了措置に対する具体的な対策、MVNO促進の計画、割り当て周波数帯の有無や契約数の程度--の3点で差がついた。NTTドコモが一番高く5.5点、KDDIとイー・アクセスは3.5点で同点の次点となった。

割り当てるバンドには「High」「Middle」「Low」の3つがあり、3社とも電波干渉に有利なMiddleを第一希望としていた。審査の結果、上位となったNTTドコモが第一希望の「Middle」を獲得。次点の2社は、それぞれ第2希望としていたバンドに割り当てられ、イー・アクセスが「High」、KDDIが「Low」となった。

NTTドコモは、これを受けて2012年6月28日、700MHz帯を使用するLTEサービスを、2015年1月に提供開始すると発表している。

【報道発表資料】
3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定(総務省)
3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定について(NTTドコモ)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。