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事業見直しを進めるRIM - 「端末部門売却」の可能性浮上

2012.06.25

Updated by WirelessWire News編集部 on June 25, 2012, 12:07 pm UTC

RIM Company
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深刻な経営不振がつづくリサーチ・イン・モーション(Research In Motion:以下、RIM)で、端末事業を他社に売却するとの可能性が浮上している。

iPhoneやAndroidスマートフォンの普及で、市場シェアの低下と採算の悪化が止まらないRIMでは、5月末に業績見通しの下方修正を発表した際、JPモルガン(J.P.Morgan)、RBCキャピタル・マーケッツ(RBC Capital Markets)の2社を戦略見直しのためのアドバイザーとして雇い入れたことを明らかにしていた。

今回の話は英Sunday Times紙が匿名の情報源の話としてまず伝えたものだが、同社の強みとされるネットワークサービス部門--「BlackBerry Messenger」(BBM)などの関連サービスを提供--と携帯端末部門を切り離し、後者を外部に売却するというシナリオ。またそれとは別に、ネットワークサービス部門のほうを売却する可能性や、事業分割のかわりに株式の一部をマイクロソフト(Microsoft)といった他社に売り渡す選択肢も検討されているとのこと。

RIMでは昨年末に、同社とマイクロソフトならびにノキア(Nokia)の三社間で新OS「QNX OS」のライセンス提供などをめぐり協議が進められていると伝えられていた。またそれ以前には、サムスンに対してRIMが同様のアプローチを行っているという話も明らかになっていた。

今回の報道では、分割された端末事業の引き受け先候補として、(Facebook)やアマゾン(Amazon)の名前も上がっているという。アップルの統合型事業展開が成功を収めたことを受け、これに倣う形でマイクロソフトが先ごろタブレット(ハードウェア)分野への参入を発表、またグーグルも今週に予定されるGoogle I/Oで自社ブランドのタブレットを披露する可能性が高いとされている。フェイスブックならびにアマゾンの名前が上がったことは、こうしたソフトウェア/サービス/ハードウェア統合の流れをふまえての観測と思われるが、外部のアプリ/コンテンツ提供者の取り込みなどいわゆる「エコシステム」の構築には相当な困難が伴うことから、特定のプラットフォームにコミットするという決断はいずれにとっても難しいものとなろう。

先月末の発表の際、全社まるごとの売却という選択肢は望んでいないとしていたRIMでは、今年夏中に何らかの決断を下す見通しだという。

【参照情報】
RIM may sell handset business, according to The Sunday Times - The Verge
RIM reportedly hanging up on BlackBerry phone hardware - GigaOM
Another Day, Another RIM Sale Rumor - ATD
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