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フェイスブック(Facebook)は米国時間12日、同社の開発者向け「F8」 カンファレンスのなかで、同社が設計した360度ビデオカメラシステム「Surround 360」を発表、ならびにこのリファレンスデザインをGitHub上で公開することを明らかにした。360度カメラの普及を通じて、同SNS上で公開されるバーチャル・リアリティ(VR)コンテンツの充実を促すことが狙いとされている。

Facebook - Surround 360 Camera from Anders Rostad on Vimeo.

フェイスブックによれば、「Surround 360」は4メガピクセルのカメラ17台を内蔵したカメラシステムで、最高で8Kまでの動画を撮影することが可能。このカメラを使って撮影した動画は、サムスン(Samsung)「Gear VR」やオキュラス(Oculus)の「Oculus Rift」などのVRヘッドセット(ゴーグル)やフェイスブックアプリ内でも視聴できるという。同社は「Surround 360」のデザインについて耐久性や携帯性を考慮して設計したとし、前者の点については砂漠のような厳しい環境でもオーバーヒートせずに数時間撮影が可能などとしている。さらに、ウェブベースのソフトウェアがすべてのレンズで撮影された動画を自動的に統合するため、ポストプロダクションの必要もほぼないという。

フェイスブックは「Surround 360」の生産・販売を自社では行わず、設計仕様とともに同カメラシステムの製作に必要な部品の詳細なども公開しているという。

360度カメラの分野では、ニコンやゴープロ(GoPro)などがコンシューマー向けのアクションカメラを発表しているほか、ハイエンド製品ではゴープロとグーグルが協力開発した1万5000ドルの「Odyssey」やノキア(Nokia)が昨年発表した6万ドルの「Ozo」などがすでに発売されている。

フェイスブックは2014年にオキュラスを約20億ドルで買収して以来、VR分野の取り組みに力を入れてきている。また同社はこれまでにデータセンター分野の「Open Compute Project」や通信機器分野の「Telecom Infra Project」で、自社開発技術をオープンソースで公開している。

なお、The Vergeによると、同社のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOはこの日の基調講演のなかで、将来的にはVRとAR(拡張現実)とが統合されるとの見方を示した上で、そのUIとして「Google Glass」のような「ごく普通のメガネ」と変わらない外見のAR/VR端末を開発していく考えも示唆したという。

【参照情報】
This is Facebook's gorgeous, open-source 360-degree video camera - The Verge
Facebook unveils “Surround 360” open source VR camera - TechCrunch
Facebook designs a $30,000 camera rig for 360-degree video - CNET
Mark Zuckerberg says augmented reality glasses are 'what we're trying to get to' - The Verge

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