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サムスン「Galaxy S III」の在庫不足深刻 - 200万台以上の出荷が来月にずれこむ見通し

2012.06.27

Updated by WirelessWire News編集部 on June 27, 2012, 10:56 am UTC

米国で先週発売となったサムスン(Samsung)の最新型Androidスマートフォン「Galaxy S III」に関し、需要に対して生産が追い付かず、200万台以上の出荷時期が当初予定していた今月から、来月にずれこむ見通しが強まっているとReutersなどが伝えている。

「Galaxy S III」に対しては、過去の同社製端末の中で最も好意的なレビューが集まっており、事前予約数は900万台に達していた。最初の2か月間の売り上げは、1000万台を超えるとみられている。

しかしこの需要に対し、製造が追い付いておらず、米国の複数の通信事業者で、事前予約をした顧客に対しても端末が行き渡らない事態が発生しているという。

また、5月に同端末が発売となった欧州の複数の国などでも、ブルーの端末の発売時期に数週間の遅れが生じていた。なお、これについては、チェ・ジソン(Choi Gee-sung:崔志成)CEO(当時)が、発売直前になって、不十分なデザインや質を理由に50万台のブルーケースの破棄を命じたとの報道もあるという。

今回の事態についてサムスンは、Reutersに対し、「需要が我々の予想を上回った」とメールでコメントを寄せている。なお同社によると、部品の不足は解消され、製造工場はフル稼働しているという。

現在市場には、同端末と競合する他社製品が少なく、それがサムスンの端末への需要を押し上げる一因となったとガートナー(Gartner)のアナリストは指摘している。次代iPhoneの発売はまだ先であり、モトローラ(Motorola)やノキア(Nokia)から発売された新端末は、大きな話題となっていない。前出のアナリストは、サムスンが競合状況を高めに見積もりすぎたために、予想を超える需要に対応しきれなかったのではないかと分析している。

こうした事態を受け、英金融企業バークレイズ(Barclays)は、4月-6月期の同端末の売り上げ予想台数を800万台から650万台に引き下げる一方、7月-9月期の売り上げ予想を1400万台から1500万台に引き上げたという。

なおサムスンは、今年1月-3月期には4450万台、4月-6月期には5000万台近くのスマートフォン端末を売り上げている。こうした売り上げについて、The Vergeでは、サムスンが「ついにアップルのライバルになってきたようだ」と指摘している。

【参照情報】
For Samsung, Galaxy halo effect comes with supply crunch - Reuters
Galaxy S III delays estimated to cost 2 million shipments in Q2 -
Samsung stuffs up Galaxy S III release - TechEye
サムスン「Galaxy S III」、米国で発売 - 人気の高さが裏目に、販売延期や遅配相次ぐ
【動画付き】サムスン「Galaxy S III」、米主要媒体のレビュー記事から(編集担当メモ)

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