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7月の契約数、Xiが100万超、UQが30万超の純増と高速サービスシフトが加速

2012.08.07

Updated by Naohisa Iwamoto on August 7, 2012, 16:53 pm JST

電気通信事業者協会(TCA)は2012年8月7日、携帯電話・PHS事業者の2012年7月末の契約数を発表した。携帯電話の純増トップはソフトバンクモバイルで22万1700の純増。UQコミュニケーションズのWiMAXサービスが30万を超える純増で、統計を公表しているキャリアーでは6月に続き最高の純増数を記録した。

携帯電話の契約数は、イー・アクセスを除いて1億2619万4300件で、前月比0.3%の増加。純増数は、22万1700のソフトバンクモバイルを筆頭に、NTTドコモが15万1100、KDDIが4万8500と続く。ソフトバンクモバイルは8カ月連続で純増トップとなった。

7月の傾向として、高速サービスが好調な伸びを示していることが見て取れる。下り最大75MbpsのLTEサービスであるNTTドコモのXiは1カ月の純増が101万7900と100万件の大台に乗せた。GALAXY S IIIをはじめとする夏モデルのXiスマートフォンが市場に投入され、Xiシフトがかなりの勢いで進んでいることを示す。総契約数も6月の331万6600から3割近い伸びの433万4500にまで増やした。

次いで好調なのが、ブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)のサービスを提供する2社。下り最大40MbpsのWiMAXサービスを提供するUQコミュニケーションズは、過去最高となる30万2200件の純増となった。総契約数も300万件を超えて320万8200に達した。下り最大110Mbpsをうたい、ソフトバンクモバイルが「SoftBank 4G」としてサービスを提供しているWireless City Planningも5万8600件の純増とKDDIの純増を上回る伸び。総契約数も19万800件と20万件へあと一歩のところまで増えた。

PHSのウィルコムは総契約数が473万4100、7月の純増は3万7800だった。

【報道発表資料】
2012年07月末現在 事業者別契約数

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。