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KDDI、9月21日より「4G LTE」サービスを提供開始(追記あり)

2012.09.14

Updated by Asako Itagaki on September 14, 2012, 16:33 pm JST

9月14日、KDDIは、2012年9月21日よりLTEによる「4G LTE」サービスの提供を開始することを発表した。2012年中のサービス開始を予定していた当初計画を大幅に前倒ししてのサービス開始となる。

▼発表された4G LTEのサービスロゴ
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4G LTEは2.1GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯の3つの周波数帯でサービスを提供する計画だが、9月21日からは同日発売開始のiPhone 5が対応した、2.1GHz帯のサービスを先行する。サービス開始当初のエリアについては、「政令指定都市はカバーしており、現在急速に基地局を展開中」(KDDI株式会社 取締役執行役員専務 石川 雄三氏)とした。また、速度についても、当初は下り37.5Mbpsでの提供となるエリアも相当にあるが、順次下り75Mbps対応に切り替えていく。

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サービス開始当初はエリアが狭く3Gとのハンドオーバーが頻繁になるのではないか、との質問に対しては、端末によってはLTEをオフにする機能もついているが、「オプティマイズドハンドオーバー機能によって、瞬時に3GとLTEの切り替えができるので不自由なくご利用いただけます」(技術企画本部モバイル技術企画部システム戦略グループグループリーダー 松田浩路氏)とのこと。

今後は、2012年12月までに1.5GHz帯、800MHz帯でのサービスを開始し、2012年度末には人口カバー率96%を実現する計画だ。

高速CSフォールバック技術の導入により着信が高速に

通話については、高速CSフォールバック技術の導入により、発信から着信までの時間が従来の約半分になる。また、待ち受け時にも、音声とデータ通信の待ち受けを1本化できるため、消費電力が少なくなる。こうした対応で、「LTEになっても省電力」を実現しているとのことだ。
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その他の要点は以下の通り。

・3Gの通信は、WIN HIGH SPEED(MC-Rev.A)に対応し、従来の下り3.1Mbpsから9.2Mbpsへと約3倍の速度になった。全国のエリアで対応している。

・テザリング機能が解禁された。4G LTE対応の端末であれば、LTEだけでなく3Gエリアでもテザリングが利用できる。

・LTE対応端末は無線LANはすべて5GHz帯に対応しており、高速に通信できる。

▼夕方の新宿で実測した結果を提示
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・4G LTE利用者については、海外ダブル定額の対地を増やした。132の国と地域で、接続対象となるすべての事業者について、ダブル定額が適用される。事業者選択が不要になるので、「対象外の事業者に勝手につながって後から高額なパケット通信料が請求される」ということはなくなるとのこと。

月額5985円・7GBまでのパケット定額プラン、「特別料金」の設定も

4G LTEの料金について、記者発表会で発表されたのは、「LTEプラン正規料金」で、内容は以下の通り。

・基本使用料980円(誰でも割、1時から21時の間、auどうしの通話料無料)
・LTE NET(インターネット接続)315円
・LTEフラット(パケット定額/7GBまで)5985円

なお、当月のパケット通信量が7GBを超えると通信速度が128kbpsに制限される。7GB超過後はエクストラオプションとして別途2625円/2GBの料金を支払うと通常速度での通信が可能になる。

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オプションとして設定されているのは以下の通り。

・テザリング 525円(契約時、高速で通信できるデータ量が500MB加算される)
・au通話定額24 500円(auどうしの通話が24時間無料になる)
・通話ワイド24 980円(国内へのすべての通話料金が半額)
・電話基本パック 315円(お留守番サービスEX、待ちうた、迷惑電話撃退サービス、三者通話サービス、合計735円をセットで提供)

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また、これらに対して、auスマートバリュー(固定回線とセットで最大2年間、月額1480円割引)の適用が可能である。

なお、プレゼンテーションの最後には、「特別料金を後程ホームページで発表」と予告されたが、16時30分現在同社のウェブサイトは非常につながりにくくなっている。確認でき次第追記する。

※9/14 18:00追記
 KDDIのiPhone向け料金・割引の案内ページに、最大24か月までLTEフラットの月額料金が5460円になる「LTEフラットキャンペーン」が紹介されている。適用条件は、申込期間(2012年12月31日まで)内に、iPhone 5購入かつ「LTEフラット」を申し込んだ場合。割引期間終了後は、月額5985円となる(詳細はこちら)。 また、iPhone 5のテザリングについては、最大2年間無料(ただしキャンペーン適用期間中は500MBの追加は無し)になるとのこと。(報道発表資料より

※9/14 19:00
 3Gの新しい通信規格につきまして、当初WIN HIGH SPEED(EVDO Rev.B)と記載しておりましたが、報道発表資料の表記に合わせWIN HIGH SPEED(MC-Rev.A)としました。また最大速度につきまして、当初9.3Mbpsと記載しておりましたが、正しくは9.2Mbpsでしたので、合わせて修正いたしました。

【報道発表資料】
auの次世代高速通信サービス「4G LTE」の提供開始について
5GHz対応で外出先でもご自宅でもサクサク快適インターネット公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」のスポット数が20万を突破
「4G LTE」が海外132対地で「海外ダブル定額」に対応、対象事業者の自動選択でさらに便利に
「電話きほんパック」の提供開始について
au、iPhone 5を9月21日より発売[PDF]
料金・割引 | iPhone 5

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。