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つながり原理教が無視している事実

2013.03.24

Updated by Mayumi Tanimoto on March 24, 2013, 10:58 am JST

ソーシャルメディアで世の中が変わるといっている人のことを、ワタクシは「ソーシャルメディア原理教」と呼んでおります。

確かにソーシャルメディアは世の中に大きな影響があります。そもそもワタクシだって、このブログ書いているのはTwitterで狂ったことをつぶやきまくったためですからね。ちなみにワタクシ今年前半ノマドと社畜(鬼畜じゃないですからね。まあそのうち鬼畜ネタでも何か書きますが)日本が世界一貧しい件という見るからに炎上しそうな本をだしておりまして、全国の本屋さんで平詰みになっていたりするのですが、その執筆依頼もTwitter経由ですからね。ちなみにWirelesswireをどっかでよんでいた人がいたらしく、記事経由でラジオにもでちゃいました

それにアラブの春ではTwitterやFacebookで政府の悪事とか皆さんの不満が拡散しまくって、拡声器の様な役目を話しましたね。(その分析は時々書いているこういう真面目な報告書にまとめているので暇だったらよんで下さいねw)

しかし、ソーシャルメディアの実態ってそんなに革命的なものでも、自分の評価が上がって評価経済でどひゃー、でもないようです。

イギリスの調査会社が Threeという携帯電話キャリアのユーザーに対してソーシャルメディアやスマートフォンの使い方を調査した結果をみると、ソーシャルメディアって、なんだかんだいって、リアルで知っている人同士が馴れ合う道具なんじゃんということがよくわかります。

以下は調査結果の概要です

共有されたコンテンツの11%は動物の写真で一番人気
共有する人のは家族や仲の良い友人などすでに知ってる人
議論する人はたった10%
共有するのは人を喜ばせる様なもの、面白いもの(つまり馬鹿げたもの)
家族や友達と過ごした週末を思い出すためにほとんどのコンテンツは月曜日に共有される
「一緒に過ごした時間や体験」を共有するために使われる様になっている

つまり、多くのユーザーは、ソーシャルメディアを、一緒に過ごした体験を共有すること、馴れ合ったり関係を深めるために使っている、というわけです。つまり、ソーシャルメディアというのは単なる道具であって、その基盤になるのはリアルな人間関係であることは変わらん、ということがわかりますね。

それに、みんな実生活で疲れ果ててるので、サーイバー空間で見ず知らずの人と知り合ったり(除く出会い系)、知的な事柄の議論なんて興味ないわけです。みんなバーコード上司のご機嫌取りとか、登校拒否の子供の面倒みるのとか、近所のゴミ出しの監視で疲れ果ててんだもの。

ああ、なんと過酷な結果でしょうか。ボッチはサーバー空間でいくら努力してもボッチ、ということなのでございます。

ソーシャルメディア原理教の皆さんは、ソーシャルを使えばセルフブランディングが簡単にできて、自分の評価が上がって、知らない人とバンバン繋がって、あたしも有名人になれるわ!!なんてことを24時間365日あおって炸裂しておりますが、バーチャルな空間でいくら取り繕っても、実際にあったらいきなり金属バットを振り回して殴ってくる様な鬼畜だったらもうどうしょうもないということで、化けの皮は簡単にはがれますよ、ということです。

最近ノマド原理教伝道師の露出が高まれば高まるほど化けの皮がはがれて「え、あの人って実はただのエンプティーなDQNだったのね」という声が聞こえてくることがありますが、これなぞ、まさに良い例でございましょうね。

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谷本 真由美(たにもと・まゆみ)

NTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。

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