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パケットで音声を届ける「災害用音声お届サービス」、事業者間の相互利用を4月1日開始

2013.03.25

Updated by Naohisa Iwamoto on March 25, 2013, 16:24 pm JST

電気通信事業者協会(TCA)、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイルは2013年3月25日、災害時に音声メッセージをパケット通信で届ける「災害用音声お届サービス」を事業者間で相互に利用できるようにすると発表した。相互利用は2013年4月1日から開始する。

災害用音声お届サービスは、安否情報を電話で登録した安否音声をファイル化した音声メッセージを、音声通信の代わりにパケット通信を使って相手に届ける災害時専用のサービス。大規模災害発生時などに音声発信が集中してつながりにくくなったときにも、比較的安定した通信が可能なパケット通信を使うことで安否確認が可能になる。

これまで災害用音声お届サービスは、同じ事業者を利用しているユーザー間でしか利用できなかった。その状況に対して、総務省主催の「大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会」は、最終とりまとめで事業者間の相互利用の早期提供に向けて取り組むことが望ましいとした。そこで電気通信事業者協会が仲介役となり事業者間での協議を進め、今回4社による相互接続の実現にこぎつけた。

実際には、災害用音声お届サービスを提供している事業者の間で、音声ファイルを転送することで相互に利用できるようにした。NTTドコモの端末から登録した音声メッセージを、KDDI(au)やソフトバンクモバイルの端末で受信して再生が可能になる。相互利用ができるようになった各社のサービス名称は、NTTドコモが「災害用キット」、KDDI(au)が「au災害対策アプリ」、ソフトバンクモバイルが「災害用伝言板アプリ」である。

【報道発表資料】
「災害用音声お届けサービス」の携帯電話事業者4社による相互利用の開始について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。