中国大手メーカーの世界シェア、約2割まで増加 - 第2四半期のスマートフォン市場(カナリス調べ)
2013.08.07
Updated by WirelessWire News編集部 on August 7, 2013, 12:12 pm JST
2013.08.07
Updated by WirelessWire News編集部 on August 7, 2013, 12:12 pm JST
米市場調査会社カナリス(Canalys)が発表した全世界のスマートフォン市場に関するレポートによると、2013年第2四半期には中国のスマートフォンメーカー大手5社ーーレノボ(Lenovo)、ユーロン(Yulong)、ファーウェイ(Huawei)、ZTE、シャオミー(Xiaomi)の出荷台数が全体の約20%に達したという。
同レポートによると第2四半期の出荷台数は全世界で合計2億3810台と前年同期に比べて約50%の増加を記録。メーカー別出荷台数では首位がサムスン(Samsung)で7560万台(前年対比55%増)、2位がアップル(Apple)で3120万台(同20%増)と、依然として2強の強さが目立っている。ただし、3位以降はレノボ(Lenovo)、ユーロン(Yulong)、LGの順となり、いずれも出荷台数が1000万台の大台に達したという。
[Canalys]
またレノボ、ユーロン、それにファーウェイ(Huawei)、ZTE、シャオミー(Xiaomi)の5社を合わせた中国大手メーカーの製品が出荷台数全体の約2割を占め、その割合は前年同期から5%以上も上昇したという。
同期における中国市場での出荷台数は8810万台で前年同期から108%の増加を記録。全体で3位に入ったレノボは1130万台のうち、TD-SCDMA対応の低価格製品を中心に1080万台を国内で出荷するなど、中国市場での地元メーカー各社の「地の利」がプラスに働いた格好。ただし、現状は各社とも国内市場への依存度がきわめて高いことから、この依存脱却が今後の成長の鍵となるとカナリスでは指摘している。
[Canalys]
いっぽう、前年比で129%と高い成長を記録したインド(同期の出荷台数は900万台で日本の860万台を上回った)でも、地元メーカー各社の台頭が目立つという。メーカー別で首位サムスンに次ぐ2位のマイクロマックス(Micromax)のシェアは22%で、また3位にもやはり地元のカーボン(Karbonn)が入っている。これらの地元勢はもともとフィーチャーフォンで人気が高く、市場がスマートフォンに移行するなかで製品のシフトを進めているという。
【参照情報】
・China's top five vendors account for 20% of the world's smart phone shipments - Canalys
・Canalys: Samsung and Apple lost smartphone share to Chinese vendors in Q2 2013, India now the third largest market - TNW
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