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3870万台それとも1000万台? - iPhoneの「チャイナ・モバイル効果」 をめぐる皮算用

2013.09.09

Updated by WirelessWire News編集部 on September 9, 2013, 13:03 pm JST

「チャイナ・モバイルがiPhoneを扱い始めたら、どれくらいの台数がさばけるのか」。この疑問に対する2つの見方をAllThingsDが紹介している。

まずISIのブライアン・マーシャル(Brian Marshall)というアナリストは、今月初めに出したメモのなかで、今年第4四半期(10-12月)の販売台数が540万台、また来年(2014年)の販売台数は合計で3870万台になると予想。

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[AllThingsD]

この前提となる3G契約者の数は今年第4四半期で1億8000万、またその1年後には2億4900万人。全体のパイが大きいので低い浸透率(シェア)でもかなりの数がさばける、との読みだろう。

対照的に、パシフィック・クレスト(Pacific Crest)のアンディ・ハーグリーヴス(Andy Hargreaves)というアナリストの予測は、チャイナ・モバイルによるIPhone販売台数が初年度年間1000万台とかなり控えめなもの。また噂が浮上しているNTTドコモによる取り扱いについても触れており「年間500万台」という数字があげられているというが、この試算についての詳しい説明は見当たらない(年間500万台とすれば、「1四半期平均125万台」となる計算。加入者総数1億人強のベライゾン・ワイアレス(Verizon Wirelessの実績は、4-6月期が約390万台、昨年10-12月期が620万台。NTTドコモの加入者数を約6000万として試算すれば、500万台というのはかなり控えめな数字とも思える)。

なお、中国での話題に関連して、Apple Insiderではチャイナ・モバイル側でのTD-LTEサービスの提供体制が整うまでにいま暫く時間がかかることから、新型iPhoneの取り扱いが始まるとしても11月以降になる、との話を記している。

【参照情報】
How Big a Bump Will New iPhones Add to Apple's Fourth Quarter? - AllThingsD
How Big Is Apple's China Mobile iPhone Opportunity? -
China Mobile may postpone iPhone launch to complete TDD-LTE network - Apple Insider

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