WirelessWire News Technology to implement the future

by Category

スマホ連動玄関チャイム

2013.09.24

Updated by Kenji Nobukuni on September 24, 2013, 17:00 pm JST

201309241700-1.jpg

スマートフォンがなければ来客の訪問さえ受けられない時代になるのか。クラウドファンディングのIndieGoGoで希望額の4倍以上を軽く集めたプロジェクト、iDoorCamはドアのチャイムの代わりに取り付けておくと、室内のWiFiルータ経由でインターネットにつながり、訪問客の姿と声を利用者のスマートフォンやタブレット(iOSかAndroid)に届けてくれる。

価格は165ドル。電源ケーブルは既設の玄関チャイム用を使う。筐体はツヤ消しのアルミニウムと硬化プラスティックにUVコーティングで仕上げてある。意図的に普通の玄関チャイムに見えるようデザインしたそうだ。遠隔でカメラの向きを変えることが可能。静止画や動画を撮影することもできる。スピーカーとマイクを通じて、玄関の前の人と会話することも可能だ。スマートフォンが身近にあれば、チャイムが鳴ってもインターフォンまで見に行く必要がなくなる。何かの勧誘であることが明らかであれば、居留守を使うのも簡単だ。

反対に、実際には居ないのに、家の中に居るように見せかけることだってできる。海外旅行中に宅配便が届いたら、後日の配送をその場で依頼することも不可能ではない。家に居るのに荷物を受け取れない、もっともらしい理由さえ言えさえすればの話だが。発売は10月を予定している。

【参照情報】
iDoorCamのウェブサイト
WHY THE IDOORCAM IS AN INDIEGOGO SENSATION
iDoorCam, From Ideation to Finished Product | Founders Interview with Andrew Thomas and Desiree Mejia

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来