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レノボ、ブラックベリーの買収に意欲 - すでに秘密保持契約を締結(WSJ報道)

2013.10.18

Updated by WirelessWire News編集部 on October 18, 2013, 11:54 am JST

長引く経営不振から全社もしくは一部事業の売却先探しを進めるブラックベリー(BlackBerry)について、中国のレノボ(Lenovo)が買収を積極的に検討しているとする関係者の話をWSJが米国時間17日に報じた。

WSJによると、レノボはすでにブラックベリーと秘密保持契約を結んでおり、ブラックベリーの財務内容を評価できる段階にあるという。

レノボは現在、中国市場を中心に主にAndroid端末を販売し、スマートフォンのメーカー別シェアでは世界4位につけている。同社がスマートフォン・メーカーの買収を検討しているとする話は、今年はじめから複数の媒体で報じられており、同社のヤン・ユアンキン(Yang Yuanqing)CEOも今年5月、1年以内に米国市場に参入したいとの考えを明らかしていたという。

WSJでは、レノボによるブラックベリーの買収について、実現すれば中国企業による欧米企業の買収のなかでも過去最大級のものになると指摘。レノボが2004年にIBMのPC事業を取得した際の買収額は12億5000万ドルで、ブラックベリーの売却額はほぼ確実にこれを上回るとみられる。同時に、買収計画が具体化した場合、安全保障上の懸念からカナダ政府や米国政府が精査を行うこともほぼ間違いなく、承認が下りない可能性も多分に残されているという。

ブラックベリーは先月、同社の筆頭株主で10%の株式を保有するフェアファックスに対し、47億ドルで全社を売却することで同社と基本合意に達していた。ただし、この合意は事業引取先が見つからなかった場合の「保険」の性格が強いとする見方も根強く、両社が正式な合意を目指す11月4日までは他社による買収の可能性も残されている。

【参照情報】
Lenovo Approaches BlackBerry - WSJ
Lenovo is looking into acquiring BlackBerry, says report -
BlackBerry reportedly has another potential suitor: Lenovo - TNW

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