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2013年の国内携帯出荷数は前年比1割減、スマホ比率は74.5%に上昇--MM総研

2014.01.31

Updated by Naohisa Iwamoto on January 31, 2014, 17:56 pm JST

MM総研は2014年1月30日、2013年の国内携帯電話端末の出荷台数の調査結果を発表した。総出荷台数は前年比10.2%減の3929万台。スマートフォンの出荷台数も前年比3.7%減の2928万台にとどまった。

2013年は総出荷台数、スマートフォンともに出荷台数が前年比割れを起こした。総出荷台数の減少幅の方が大きく、結果としてスマートフォンの出荷台数比率は前年比5.0%増の74.5%に達した。出荷台数の4台に3台はスマートフォンという時代になった。

メーカー別の出荷台数は、アップルが1277万台(前年比25.3%増)でシェアを32.5%(前年比9.2ポイント増)とし、2位以下との差を広げて首位を守った。2位はシャープで出荷台数が572万台(同1.4%増)、シェアは14.6%(同1.7ポイント増)。3位はソニーモバイルコミュニケーションズで出荷台数が496万台(同27.2%増)、シェアは12.6%(同3.7ポイント増)だった。以下、4位が富士通、5位が京セラ、6位がサムスン電子との結果だ。スマートフォンだけに限ると、アップルのシェアはさらに高まり、スマートフォン出荷台数シェアは43.6%に上った。

 MM総研は2013年の出荷台数が低調だったことについて、2つの要因を指摘している。1つは、キャリアによる過剰なiPhone優遇施策によって他メーカーのAndroidスマートフォンと正当な競争環境が形成されていないこと。もう1つは、フィーチャーフォンユーザーによるスマートフォンシフトのペースが予想以上に早く鈍化してきていることである。

 こうした状況から、MM総研では2013年度の総出荷台数を前年度比11.3%減の3710万台、スマートフォンの出荷台数を同7.5%減の2750万台と予測する。さらに2014年度以降も、総出荷台数が3500万~3800万台、スマートフォン出荷台数が2600万~2900万台の規模で推移すると予測している。

【報道発表資料】
2013年国内携帯電話端末出荷概況

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。