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全日空新CMの大炎上から学ぶリスク管理

2014.01.21

Updated by Mayumi Tanimoto on January 21, 2014, 02:58 am UTC

全日空(ANA)が放送しているテレビCMが大炎上しておりますが、Daily MailやTelegraphなど保守系の英メディアでも大々的に取り上げられ、全世界にデビューしております。(英文だから全世界に読者がいるわけです)世界デビューおめでとうございます。

Nippon airlines apologises for 'racist' advert that pokes fun at Westerners' big noses and blonde hair
Japanese airline sorry over 'racist' commercial

海外の方、日本在住の外国人の方はこんな感じで激怒していたり、「なんぞこれ」と飽きれております。

ワタクシは「デューユーヲントハグ?」の所で「ぐふお」っと笑ってしまったわけですが、下のポスターを思い出しました。
They're watching us...Plenty^ - NARA - 534523

イギリス人に見せましたらね「ほげ!なんぞこれ?!?!航空会社だっぺ??ヤバくね??」「怒る人はおこるっぺ。。。」と度肝を抜かれておりましたね。まあ、白人の人に「あんた鼻が高くて素敵ですね」と言ってしまったり、付け鼻で登場するのは、日本人の目の前で目をきゅーっと引っ張って「あんたの切り込みみたいな目は凄く素敵。小さくて何も見えてない所が魅力だわw」と言ってしまうのと同じですからね、付けっ鼻は危険です、はい。

昨年末に女性型アンドロイドとリスク管理という記事でも指摘しましたが、たこ壷思考、つまり、社内とか日本ではヘーキだと思い込んでいるやり方とか表現方法だと、大やけどする事があるという良い例です。この記事をアップした後も、「あの絵は性的に見えない!」「アレを批判するとは貴様萌えとヲタをバカにしてるのか!!」「萌えを全世界に広めるか死ぬかどっちかだ」と、萌え十字軍化している方々より、Twitterで延々とコメントを頂いたわけですが、うーん、ポイントがわかっとらんね、というか、ダメダこりゃ、と感じました。多分、こういうダメダこりゃ状態の方が多いんでしょうね。自分の組織の常識と国内で通用する事しか想像できないという。

ANAさんは海外の航空会社とも提携していたり、国際線を飛ばしているわけで、社内でも「ちょっとこれは」という方がいたと思われるわけですが、そういう人の意見は意思決定に反映されない組織である、ということが良くわかりますね。

ネット時代にはソーシャルメディアで海外にも一瞬で情報が広まりますので、国内の広告代理店に仕事を頼むだけではなく、危機管理広報とか、リスク管理、多文化での広報が得意な海外のアドバイザーや代理店にもチェックを入れてもらうべきでしょうね。

ただこれって、外国人のお客さんが多い会社とか、海外取引している会社では当たり前のことなのですが、なんでこうなってしまったんでしょうね。謎ですね。

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谷本 真由美(たにもと・まゆみ)

NTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。