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ドコモ、3G搭載端末とクラウドで愛犬を見守るサービス「ペットフィット」を開発。

2014.02.13

Updated by Asako Itagaki on February 13, 2014, 23:39 pm JST

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(cc) Image by T. Fernandes

NTTドコモは、離れた場所から愛犬の様子を確認したり、日々の健康管理ができるほか、迷子になっても居場所を確認できる、新サービス「ペットフィット」を2014年3月から提供する。これに合わせて、愛犬に装着する「ペットフィットタグ 01(以下「タグ」)」と、自宅に置いてタグと連携させて利用する「ペットフィットステーション01(以下「ステーション」)」を新たに開発した。

201402132330-5.jpgペットフィットは、愛犬にタグを装着することで、寝ている、休んでいる、歩いている、走っているといった愛犬の状態と周辺温度を計測してクラウドに送信・蓄積する。蓄積された情報はスマートフォンやパソコンから確認できる。また、測定された睡眠時間や運動量などのデータと共に食事内容などを入力すると、獣医師監修のコメントが表示される。予防接種や健康診断などの情報も管理できる。

▼アプリのイメージ(報道発表資料より)
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タグの重さは29gで、首に着ける。生後7か月以上、体重1kg以上の愛犬が使用可能。なお、サービスの利用には、携帯電話会社ドメインのメールアドレスが必要になる。

ステーションはタグとBluetoothで接続されている。タグはステーションとの接続が一定時間接続が途切れると、愛犬が「迷子になった」と判断してクラウドに情報を送信すると同時に、GPSを起動する。クラウドからはあらかじめ登録した飼い主等のメールアドレスに迷子通知が送信される。迷子情報を受信した飼い主が位置情報検索を指示すると、3分ごとにクラウドに位置情報が送信される。

▼ペットフィットの仕組み(報道発表資料より)
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ペットフィットの利用料金は初回契約時は事務手数料、端末代金、通信料金(専用通信プラン)を合わせて25,900円(税別、以下同様)。専用通信プランは、上限75MB・有効期間365日間の専用プリペイドプランンと付加機能使用料を含む。2年め以降は年額7,500円。更新されなかった場合は自動的に解約となる。当初はドコモ取扱店およびドコモオンラインショップで販売し、発売後、動物病院やペットショップなどでも順次販売開始の予定。

近年ペットは家族や社会に欠かせない存在になっている。ペットフィットは、愛犬の健康が気になる人やあるいは留守中の愛犬の様子が気になる人をターゲットに開発された。今後は研究・医療機関等と提携して、蓄積したペットの健康情報などを活かして、病気の早期発見や生活習慣改善に役立てる。

【報道発表資料】
国内初、愛犬向け新サービス「ペットフィット」を提供

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。