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LINE、国内外の固定・携帯電話への通話サービス「LINE電話」を日本・アメリカを含む世界6カ国で開始 国内固定電話への通話は1分2円から

2014.02.26

Updated by Asako Itagaki on February 26, 2014, 18:42 pm UTC

2月26日、LINEは新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」を表参道ヒルズ スペースオーにて開催し、同社が運営する無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE(ライン)」のiPhone版・Android版の新機能として国内外の固定・携帯電話への通話サービス「LINE電話」(海外ではLINE Call)を発表した。

提供開始は2014年3月、日本、アメリカ、メキシコ、スペイン、タイ、フィリピンの6ヵ国からとなる。サービス対象国の端末からであれば、対象国以外も含めた世界中の固定・携帯回線に電話をかけることが可能だ。

▼LINE電話のイメージ
201402261900-1.jpgLINE電話の利用について新たな登録は不要で、利用者はアプリから国内外の固定・携帯電話に発信ができる。受信者には発信側のスマートフォンの電話番号が通知されるため(※)、受信者側はこれまでの電話と変わらない動作で通話が可能な仕様になっている。(※端末やキャリアによって動作が異なる場合がある。日本では着信側がNTT docomo端末の場合、発信元電話番号通知に非対応で、 "通知不可能""もしくは""非通知"の表示となる。)

▼LINE電話で発信する際のUI
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また、株式会社ゼンリンデータコムより提供を受けた店舗・事業所等の情報を元に構築した日本国内650万件を超える「電話番号データベース」を利用して、位置情報・カテゴリー・キーワードによって発信先を検索し、予約・問合せ等の発信ができる。

料金については、以下2つの料金プランが用意されている。支払い方法はプリペイド方式のみ。なお、以下は日本国内の料金であり、日本以外の国・地域へ発信の際の料金体系についてはサービス公開時に公開される。

1) コールクレジット
携帯電話宛14円/分、固定電話宛3円/分。利用する通話時間分を事前にチャージする方式で、購入から180日間有効。LINEアプリ内決済もしくはLINEウェブストア https://store.line.me から購入が可能。

2) 30日プラン
携帯電話と固定電話の両方に発信できるプランと、固定電話限定で発信できるプランがあり、それぞれ上限時間まで利用できる(サービス公開時は60分間パッケージのみ)。通話料金は携帯電話と固定電話の両方が利用できるプランで6.5円/分、固定電話限定のプランでは2円/分となっており、コールクレジットよりも安い料金で利用可能。購入から30日間有効で、有効期間切れ後の通話時間の繰り越しは不可。LINEウェブストアのみで購入が可能。

▼LINE電話の料金プランと通話料(日本国内向け)
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▼スマートフォンの通話料に比較すると格安と言える。(グラフは30日プランの場合)
201402261900-4.jpg

期間限定キャンペーンとして、電話番号データベースに登録された店舗や施設の一部や、LINEの法人向けビジネスアカウント「LINE@」を導入している店舗の一部など約130万件ヘは、無料で電話をかけることができる。

IP電話では懸念され続けてきた通話の品質についても、複数の大手回線事業者のプレミアム回線を採用し、通信量が多いことが見込まれる主要対地間の専用回線の確保やOS・端末別最適化対応などへの注力に言及した。

LINEは2月26日現在で世界に3億7千万ユーザーを抱え、年内には5億ユーザーを見通しているという。同サービスのIP電話参入の衝撃は決して小さくない。質疑では、携帯電話の通話料金設定に与えるインパクトが問われたが、同社執行役員の舛田淳氏は「通信キャリアとの競争の意図はない」とし、「これまでのアプリ内に閉じた無料通話に加えて、より豊かな体験をユーザーに提供するためのサービス開発であり、OTTだからこそ出来る利便性・料金設定を追求して行きたい」と答えた。

【報道発表資料】
【LINE】LINEから国内外の固定・携帯電話番号へ低料金で通話ができる新サービス「LINE電話/LINE Call」を、2014年3月より日本・アメリカを含む世界6カ国で開始

【サービスサイト】
LINE電話/LINE Call

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。