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フェイスブック、メッセンジャーアプリの「WhatsApp」を160億ドルで買収

2014.02.20

Updated by WirelessWire News編集部 on February 20, 2014, 14:56 pm UTC

フェイスブックが、メッセージングアプリ最大手のワッツアップ(WhatsApp)を160億ドルで買収することで同社と合意した。米国時間19日に発表されたこの買収は、フェイスブックにとって過去最大のものとなる。

フェイスブックはワッツアップに対し、約40億ドルの現金と120億ドル相当のフェイスブック株式を支払うほか、約30億ドル相当の制限付き株式をワッツアップ従業員に付与するという。

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは、買収完了後もWhatsAppブランドを維持し、インスタグラム(Instagram)と同様に独立したかたちで運営していく考えを示している。またワッツアップの共同創業者であるジャン・コウム(Jan Koum)CEOが、買収完了に伴って、フェイスブックの取締役に就任することも発表されている。

ワッツアップは2009年に米ヤフー(Yahoo!)出身のジャン・コウム(Jan Koum)氏らが立ち上げたベンチャーで、現在の従業員数は50名、そのうち32名がエンジニアだという。

ワッツアップによると、同社が提供する同名のアプリは、現在の月間アクティブユーザー数が4億5000万人で、そのうち70%以上が同アプリを毎日利用しており、新規登録ユーザー数は1日あたり100万人以上に達しているという。またWhatsApp上で毎日送信される写真の数は5億件を超えており、このほか2億通以上のボイスメッセージ、1億本以上の動画が毎日やりとりされているという。

ワッツアップはいまのところ、WhatsAppアプリを一年間無料でユーザーに提供し、2年目以降は毎年約1ドルを徴収するという収益方法を採っている。この点について、コウムCEOはフェイスブックによる買収後もこれまでのやり方を続けるとし、広告掲載やゲーム課金などを通じたマネタイズの可能性を否定しているという。

ワッツアップをめぐっては、2年ほど前から、フェイスブックやグーグル(Google)が買収の意欲を示しているという話が断続的に流れていた。またザッカーバーグ氏とコウム氏が比較的頻繁に連絡を取り合う仲だったという話も一部でみられる。

この話題に触れたGigaOMのOm Malikは、「登録ユーザー数10億人が射程圏内に入ってきたワッツアップが、フェイスブックにとって、ネットユーザーの時間("attention")をめぐって争い合う競合になりつつある」とした上で、そうした競争相手を排除でき、さらには同社がグーグルの手に渡ることを回避できるとして、この買収を「極めて合理的」("ridiculously rational")とする見方を示している。

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[米国、ブラジル、南アフリカ、中国、インドネシアでのソーシャルメッセージアプリ/サービスを比較した2013年11月のOnDevice調査 via GigaOM]

【参照情報】
Facebook to Buy WhatsApp For $16+ Billion - Re/code
Facebook is buying WhatsApp for $16 billion - The Verge
Facebook to acquire WhatsApp for $16B in cash and stock - GigaOM
The irrational rationality behind Facebook's $16 billion acquisition of WhatsApp - GigaOM
Study: Facebook Messenger still reigns in the U.S. but other countries look to WhatsApp - GigaOM
Four Numbers That Explain Why Facebook Acquired WhatsApp - Sequoia Capital

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