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Firefox OSが超低価格から中級機まで拡大、MWCでの存在感も高まる

2014.02.27

Updated by Naohisa Iwamoto on February 27, 2014, 20:10 pm JST

第3のOSの1つとして注目されてきた米Mozillaのプラットフォーム「Firefox OS」が、Mobile World Congress 2014(MWC 2014)でも存在感を示した。

MWC 2014に合わせて開催したMozillaのプレスカンファレンスでは、MWC 2013以降の1年間で、Firefox OS搭載デバイスがグローバルの15の市場ですでに販売されたことを報告。2014年もすでにスペインのテレフォニカが8カ国、ドイツのドイツテレコムが4つの市場で新しく販売を始めると広がりをアピールした。また、Firefox OSをサポートする通信会社も増え、全21社になったという。

▼混雑するブースではFirefox OSが15カ国で採用されていることを示すプレゼン20140227_firefox001.JPG

新興国市場向け端末から市場導入が始まったFirefox OS端末は、その方向性の進化も続ける。中国のSpreadtrumと提携し、Firefox OS端末向けチップセットの「SC6821」を発表した。このチップセットは、エンドユーザー向けの端末価格として25ドルという低価格を想定したもので、一層の未開拓市場に足を踏み入れることが可能になりそうだ。

一方、新製品もアナウンスされた。今回は、ZTEから「ZTE Open C」と「ZTE Open II」、Alcatelから「Alcatel ONETOUCH Fire C」「同 Fire E」「同 Fire S」「同 Fire 7」が発表された。いずれもデュアルコアのクアルコム SnapdragonをCPUに搭載。最もエントリーな機種という位置づけよりも、もう少しパワーの要求される中級機にまで幅を広げてきた。MozillaのブースにはFirefox OS端末がずらりと並び、常に来場者で混み合っている状況。Mozillaのブース自体も、昨年より会場内のアクセスしやすいホールに移動し、「出世」した印象を与える。

▼デュアルコアCPUを搭載した新製品を多く並べたブース20140227_firefox002.JPG

ブースに並ぶ実機にはFirefox OS向けのアプリを公開した楽天の「楽天ゲートウエイ」、リクルートホールディングスの「cameran」もインストールされ、実際に操作することができる。日本ではKDDIが2014年度内に端末を提供予定だ。日本の提供まであと1年、エコシステム作りが進んでいる。2015年のMWCでFirefox OSの存在感はどう変化しているのか、動静に注目したい。

▼デモ端末には「楽天ゲートウエイ」「cameran」もあった20140227_firefox003.JPG

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。