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ソフトバンク、"新定額サービス"に通話時間を伸ばすなどの改定を加え、「スマ放題」として4月21日に開始

2014.04.01

Updated by Naohisa Iwamoto on April 1, 2014, 19:33 pm JST

ソフトバンクモバイルは2014年4月1日、1月24日に発表したスマートフォン向けの"新定額サービス"に改定を加えた上で、4月21日にサービスを開始すると発表した。サービス名称は「スマ放題」。定額対象となる通話の1回あたりの時間制限を延長するなど、当初の発表内容よりも使いやすくした。

ソフトバンクモバイルは、1月24日に音声通話とパケット通信のパックサービスを開始すると発表した(関連記事:ソフトバンク、音声とパケットのパックプラン、月額6980円で1000回の通話と7GBの通信)。同社は、"新定額サービス"と銘打っていたが、定額に含まれる音声通話の1回あたりの時間が短く、さらに超過した場合の通話料金が主流の通話料金よりも割高であることなどから、既存のプランよりも割高になる可能性などを指摘されていた。今回、「発表後にお客さまからいただいたさまざまなご意見を踏まえ、内容を改定すること」としたという。

改定の内容は、3点。1点目が、定額対象となる1カ月あたりの通話についてで、Sパックでは5分の通話が50回(発表時点では3分の通話が50回)、Mパック、Lパックでは10分の通話が1000回(同、5分の通話が1000回)と、無料の対象となる通話時間が伸びた。2点目が、定額対象となる通話を超過した場合の通話料金の改定で、発表時点の30秒ごとに30円(税抜き、以下同)から、一般的なLTE対応プランの通話料金と同等の30秒ごとに20円に改められた。これらにより、無料でかけられる通話時間を超えるリスクが少なくなる上、超過した場合の料金も割高にならずに済むようになった。

3点目は、ソフトバンク携帯電話あての国内音声通話が午前1時から午後9時まで、無料になったこと。発表時点ではソフトバンク携帯電話を使っている家族あての通話は24時間無料になるとしていたが、同社のホワイトプランが先駆けた同キャリアあての無料通話がなかった。これら3点の改定で、プランを移行したユーザーが陥りがちな通話料金の落とし穴に、手当がなされた形だ。

一方、パケット通信料金には改定は加えられず、Sパックは月間2GB、Mパックは同7GB、Lパックは同15GBまでの通信が含まれる。容量を超過した場合は、Sパックは100MB当たり250円、Mパックは同125円、Lパックは同100円と、パックに含まれるパケット通信料金よりも単価の高い追加料金がかかるので、この点に注意が必要なことは発表時点と変わらない。

月額利用料は、Sパックが5980円、Mパックが6980円、Lパックが9980円。同社では4月21日から7月31日に加入したユーザーを対象に、Mパック、Lパックの月額利用料が6カ月間1000円引きとなる「スマ放題スタートキャンペーン」を実施。6カ月間は、Mパックが5980円、Lパックが8980円で利用できる。利用には、各パックの料金のほか、基本料金が月額980円(2年契約の場合)、S!ベーシックパックの月額300円が必要になる。

【報道発表資料】
音声定額とパケット定額をパックにした新定額サービスの改定について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。