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大事なものを置いていかないでと警告するデバイス

2014.05.13

Updated by Kenji Nobukuni on May 13, 2014, 18:30 pm UTC

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朝、家を出て駅やバス停まで歩き、スマートフォンを置き忘れたことに気づいたとしたら、多くの人が取りに戻る時間があるか素早く計算するのではないだろうか。財布なみに大事な携行品になっている。

Bringrrは、持ち運ぶ(bring)べき物を忘れて移動し始めるとベルを鳴らす(ringer)ことで知らせてくれるトラッキング・デバイスだ。携帯電話やノートPC、財布、キーチェーン、薬を運ぶピルケースなどに、BringTagというコイン大の丸いタグを取り付ける。Bringrr本体は自動車のアクセサリーソケット(かつてのシガーライター用ソケット)に挿し込んでおく。イグニッションキーを回すとBringrr本体がブルーの光を放ち、忘れ物がないことを知らせてくれる。タグがBringrr本体とBluetoothでペアリングしてあるので、あるはずのタグが近くになければ、本体は赤く光って知らせてくれる。

一度に10個のタグを相手にすることができる。毎日持ち運ばない物、例えば平日の仕事用のアイテムについては持ち運ぶ曜日を予め設定しておけば、チェック先から除外してくれる。スマートフォンとペアリングしておけば、タグが近くにないか探すこともできるし、タグに音を出させることもできるから、部屋の中で鍵が見当たらない場合などにも便利に使える。発売開始は7月の予定で、対応アプリはiOS、Androidのほか、Google Glass用も開発しているようだ。

Bringrrチームはマサチューセッツ州にあり、Kickstarterでの資金調達に成功しており、タグは19ドル、Bringrr本体は38ドルとなっている。

イギリスのグラスゴーで開発中のLupoという製品も忘れ物防止デバイスだが、タグ自体はやや大型で、スマートフォン(現状、iOS)とBluetoothで連携して、離れると通知してくれる。そのまま気づかずに遠く離れてしまっても、最後にペアリングした場所を記憶しておいてくれるので探しに行くことができる。飲み屋をハシゴして何かを失くしたことがある人には、この機能のありがたみが分かるだろう。

本体1個に複数のタグという構成のBringrrと違い、Lupoは本体1個をスマートフォンやPCと連動させて使う。Lupo自体から音も出るし、LEDの光も出る。また、例えば、PCと連動させておけば、Lupoを持ったままPCから離れると、PCにロックがかかるような設定も可能。Lupo本体から機器に信号を送ることができるので、簡易リモコンとして使うこともできる。音楽プレイヤーやゲームのコントローラーにすることもできる(SDKもある)し、Keynoteなどのプレゼンテーションでスライドを切り替えるのに使うこともできる。

LupoもKickstarterでの資金調達に成功していて、価格は40ポンド(約6,860円)程度になる見込み。8月の出荷を目指している。

【参照情報】
BringrrのKickstarterのページ
LupoのKickstarterのページ

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来