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Blackberry Z3 "Jakarta edition" インドネシアで販売開始

2014.05.15

Updated by Hitoshi Sato on May 15, 2014, 08:57 am JST

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カナダのスマートフォンメーカーBlackBerryはインドネシアにおいて新しいスマートフォン「Z3 Jakarta edition」を2014年5月から販売開始することを発表した。この端末については、2014年1月に開発予定があることをお伝えした。(参考:BlackBerry「Jakarta」はインドネシアで起死回生できるか

今回のBlackBerryの新端末「Z3」は、ソフトウエアはBlackBerrが供給し、ハードウエアは同社の新しいパートナーである台湾の携帯電話機メーカーFoxconnが製造している。「Jakarta」は言うまでもなくインドネシアの首都ジャカルタである。

インドネシアにおいて2014年5月15日から、インドネシアの通信事業者や提携している店舗などで、2,199,000 ルピア (約190ドル)で販売する。インドネシアではミドルエンドで若者にも手が届く価格帯である。また、インドネシアでの販売開始後、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドでも販売をする予定である。

インドネシアはかつて世界で一番BlackBerryが人気ある市場だった。その人気の背景として同社が提供するBlack Berry Messengerの存在があったが、現在ではインドネシアでも「WhatsApp」や「WeChat」、「LINE」、「Kakao」といったメッセンジャーアプリが主流になってきている。

また現在ではインドネシアのスマートフォン市場はAndroid搭載の端末が急拡大してきている。世界的にもAndroidとiPhoneでスマートフォンシェアの90%以上を占めている。BlackBerryのマーケットシェアは2011年には40%以上あったが、現在では数%程度である。

たしかにインドネシア市場において190ドルはスマートフォンの新機種としては手頃な価格ではあるが、既にインドネシアには地場のメーカーが多数存在して、安価なAndroidのスマートフォンを提供している。また中古端末も多数流通している。今回の「Z3 Jakarta Edition」をインドネシア市場および東南アジアやインド市場に投入したからといって、BlackBerryが大きく挽回できるとも考えにくい。

▼2013年世界のモバイルOSの出荷台数とマーケットシェア(2014年2月発表)
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(IDC 発表資料を元に筆者作成)

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【参考動画】Official BlackBerry Z3 Unboxing Video

【参照情報】
BlackBerry Indonesia
BlackBerry unwraps the $190 midrange Z3 Jakarta Edition

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。