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認知症を疑似体験

2014.06.10

Updated by Kenji Nobukuni on June 10, 2014, 17:00 pm JST

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(cc) Image by Dar'ya Sipyeykina

フェイスブックは写真や文字で出来事や考えを記録し、友人知人の状況を知ったり共通の思い出を動画や写真で残したりすることのできるソーシャル・メディアだが、その一部が消えてしまったらどう感じるだろう。

イギリスの認知症研究機関であるAlzheimer's Research UKが開発したフェイスブック用アプリを使うと、認知症で記憶が混乱したり、思い出せなくなったり、人とのコミュニケーションが困難になったりする症状を疑似体験することができる。

フェイスディメンシャ(FaceDementia)と名づけられたアプリで、フェイスブックのフェイスに認知症のディメンシャをくっつけたような名称だが、「認知症に向き合いなさい」と読めなくもない。認知症に対する一般の理解を深め、対策を研究している機関への支援をイギリス国内で集めるのが目的のアプリだ。

フェイスディメンシャは家族や友達の写真、位置情報その他、利用者がフェイスブック上で自ら登録した、あるいはコンタクト先から共有された情報を利用する。開発やテストには実際に認知症が発症している患者のボランティアが参加したそうだ。悲しげな音楽と共に始まるアプリの中で写真やテキストが提示されるのだが、関連情報の中で認知症患者が記憶から失ってしまうのは何かも併せて教えてくれる。実際に何かを忘れる体験を疑似するのではなく、どういったことが分からなくなるのかを知らせてくれるということのようだ。

【参照情報】
FaceDementiaのウェブサイト
FaceDementia: Know what it feels like to suffer from dementia with this FB app!
Facebook's New Dementia Awareness App Provides a Firsthand Experience of Symptoms

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来

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