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2014年Q1中国携帯電話市場: 90%以上がスマートフォンで初の1億台超え

2014.06.18

Updated by Hitoshi Sato on June 18, 2014, 14:01 pm JST

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Image by Go Ikeda (CC-BY)

2014年5月21日、中国の調査会社である易観智庫は、2014年第1四半期(2014年1月~3月)に中国で販売された携帯電話・スマートフォンについてのレポート「2014年第1四半期中国携帯電話市場監測報告」を発表した。

この期間に中国で販売された携帯電話、スマートフォンの台数は1億1,051万台で、そのうち1億14万台がスマートフォンだった。スマートフォンが全体の90.6%を占め、四半期ごとの出荷で、スマートフォンが初の1億台を突破した。フィーチャーフォンは1,037万台の出荷と10%弱しかない。スマートフォンのシェアは年々増加しており、この勢いは変わらないであろう。

▼中国での携帯電話、スマートフォン販売推移(単位:万台)
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(易観智庫の発表資料を元に筆者作成)

2014年第1四半期に中国で販売された携帯電話、スマートフォンのメーカー別シェアは下表の通り。サムスン(韓国)が1位で、中国の地場メーカーが目立っている。2014年1月にはチャイナモバイル(中国移動)からiPhoneが販売開始されたが、サムスンやレノボといった既存のメーカーの方が出荷台数は多かった。フィーチャーフォンも合わせた携帯電話全体のランキングではまだノキアが辛うじてランクインしている。10年前、中国で携帯電話と言ったら「ノキア」だった。そのノキアは今後、中国市場で巻き返しを図れるのか、消滅していくのか、注目である。

▼2014年第1四半期における中国での携帯電話(フィーチャーフォン・スマートフォン合計)出荷のメーカー別シェア
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(易観智庫の発表資料を元に筆者作成)

▼2014年第1四半期における中国でのスマートフォン出荷のメーカー別シェア
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(易観智庫の発表資料を元に筆者作成)

【参照情報】
易观分析:中国智能手机市场首次单季销量破亿 4G手机崭露头角
易观分析:2014年第1季度中国智能手机市场格局趋稳 竞争进入长期博弈

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。