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TSMC、アップルへのプロセッサ納入を開始(WSJ報道)

2014.07.11

Updated by WirelessWire News編集部 on July 11, 2014, 12:24 pm JST

台湾セミコンダクター(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co:以下、TSMC)がアップル(Apple)から受注していた新型プロセッサの出荷が始まったとする情報筋の話が米国時間10日にWSJで報じられている。アップルの「サムスン離れ」が一段とはっきりしてきたようだ。

アップルが、同社の設計する「Aシリーズ」プロセッサの製造について,従来から取引のあるサムスン(Samsung)に加えて、TSMCとも委託契約を結んだとする話は昨年の段階で報じられていた。ただし、アップルの要求する品質などの水準が高く、TSMCがこの要求を満たす製品をつくれるかという部分に疑問が残っていたとされ、今回の報道はTSMCにとってこの不安材料を打ち消す役目を果たすものとみられる。

WSJでは、情報筋の話として、TSMCが今年第2四半期にアップルへのプロセッサ出荷を開始したと記している。この製品が20nmプロセスで製造される新型プロセッサで、次世代iPhoneなどに搭載見込みの「A8」プロセッサとする記述やもある。また、TSMCにとってアップルからの受注額は2014年の売上の約10%を占めるとのアナリストの予想や、アップルが今後必要とするプロセッサの約30%をTSMCが製造することが可能とする見方も紹介されている。

サムスン(Samsung)は、2007年に登場したオリジナルのiPhone以来、Aシリーズ・プロセッサの製造を一手に引き受けてきていた。また液晶画面やメモリについてもサムスンが主要な供給元となっていた。しかし、スマートフォンやタブレット市場で両社の争いが激しくなり、また特許侵害をめぐる裁判が相次ぐなかで、アップルはサムソンへの依存度を引き下げるべく、他のサプライヤーへの発注分散、もしくは発注先の切り替えを進めてきているとされる。WSJではメモリーに関し,SKハイニクス(SK Hynix)や東芝の名前をあげている。

WSJによれば、TSMCは昨年アップルと契約を結んだ後、数百人のエンジニアをアップル本社に派遣し、新型プロセッサの開発プログラムに従事させていたという。また両社はすでに16nmプロセスを採用する新型プロセッサの開発でも協力を進めているという。

【参照情報】
TSMC Starts Shipping Microprocessors to Apple - WSJ
Sorry Samsung: TSMC reportedly starts shipping processors to Apple - GigaOM
Apple begins receiving shipments of A-series processors from TSMC - report - Apple Insider

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