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ドコモ、新型iPhoneでVoLTE対応へ、225MbpsのCAは2014年度内開始

2014.09.17

Updated by Naohisa Iwamoto on September 17, 2014, 18:32 pm UTC

NTTドコモは2014年9月17日、都内で「ドコモのネットワーク戦略に関する説明会」を開催した。ネットワークでは「広さ」「速さ」「快適さ」の3つをポイントとして、LTE拡充の施策を進めていることを強調。発売を間近に控えたiPhone 6/iPhone 6 Plusでも最大45MHzの帯域幅でLTEサービスを提供するとともに、VoLTEによる音声通話の提供を予定していることも明らかにした。

LTEネットワークの整備状況について、登壇したNTTドコモ 取締役常務執行役員 ネットワーク部長 大松澤清博氏は「ドコモのLTEネットワークは、お客さまに満足していただけるように進化し続けている」として、現況と今後の計画を明らかにした。

▼3つのポイントを説明するNTTドコモ 取締役常務執行役員の大松澤清博氏20140917_docomo001.jpg

エリアの広さとして、2013年度末から2014年年度末の1年間でLTE基地局を約4万局増設し、合計で9万5300局に達する計画だ。FOMAが約11万局であり、「FOMAとほぼ同等の人口カバー率99%を達成する」(大松澤氏)。速さでは、2013年9月に1.7GHz帯の20MHz幅を使った150Mbpsの「フルLTE」サービスを東名阪で開始し国内最速を実現。112.5Mbps以上の高速対応の基地局の設置も、2013年度末の3500局から2014年度末には4万局へと10倍以上に達する。そのうち、150Mbpsの基地局は、2014年度末に当初の2000局の計画から7000局へと前倒して設置を進める。

利用する上で重要だとするのが、サクサク使える快適さ。「快適さの指標になるのがLTE無線容量(帯域幅)だ。2013年度第2四半期までは、LTE帯域幅は25MHz幅だった。これが2014年第1四半期には4つの帯域を使うクワッドバンドLTEで合計60MHzへと大幅に増強を図っている」(大松澤氏)。

▼キャリアアグリゲーションで225Mbpsを実現するパターン20140917_docomo002.jpg

さらに2014年度内にLTE-Advancedの技術であるキャリアアグリゲーションを使って225Mbpsのサービスを提供する。大松澤氏は、「キャリアアグリゲーションは、すでに1.7GHz帯で実現している150Mbpsのサービスではなく、さらに高速な225Mbpsのサービスを提供するために使う」と説明する。具体的には800MHz帯の10MHz幅と1.7GHz帯の20MHz幅を合わせた30Mbps、2GHz帯および1.5GHz帯の各15Mbps幅を合わせた30Mbpsを、利用状況などに応じて使い分けて225Mbpsを実現するとしている。

また、LTE-Advancedの機能として、マクロセルのエリア内にスモールセルを設置して連携させることで、トラフィックが集中する場所の無線容量拡大とスループット向上を目指す「アドオンセル」の導入を進める。また2015年度以降は3.5GHz帯の利用についても推進するという。

▼iPhone 6/iPhone 6 Plusが対応するドコモのネットワーク20140917_docomo003.jpg

iPhone 6/iPhone 6 Plusに関しては、LTEネットワークとして全国で2GHz帯(15MHz幅)、800MHz帯(10MH幅)に対応し、112.5Mbpsのサービスを利用できる。さらにトラフィックの3分の2を占めるという東名阪では1.7GHz帯の20MHz幅を使った150Mbpsのサービスも利用可能にし、「3バンドで合計45MHz幅のベストフォーメーションを用意する」(大松澤氏)。また新型iPhoneでVoLTEに対応する計画を明らかにしたが、時期については「現在は接続性を含めて検証している段階。なるべく早く提供したい」(大松澤氏)と回答するにとどめた。一方、今後の提供が予定されている700MHz帯のLTEに対しては、iPhone 6/iPhone 6 Plusが同周波数帯に対応し利用可能であることを明らかにした。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。