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エリクソン・ジャパン、CA対応の新ピコ基地局やネットワークの新ソフトを解説

2014.09.29

Updated by Naohisa Iwamoto on September 29, 2014, 20:23 pm UTC

エリクソン・ジャパンは2014年9月29日、記者説明会を開催し、屋内設置型の小型の新ピコ基地局や、ネットワーク機器に導入を進める新しいソフトウエアモデルなどについて解説した。

▼説明に当たるエリクソン・ジャパン CTOの藤岡雅宣氏20140929_ericsson001.jpg

新しいピコ基地局は、既存のピコ基地局「RBS6401」を小型化し、ビル内ソリューションに最適化したもの。「RBS6402」と呼び、2.8リットルの容量でタブレット端末程度の面積があれば設置可能だ。小型ながら、2つのRFモジュールと1つのWi-Fiモジュールを利用でき、最大で20MHzの帯域幅を使って300MbpsのLTE通信を実現できる。2つのRFモジュールで異なる周波数帯を使った場合には、キャリアアグリゲーション(CA)にも対応する。Wi-Fiは3×3 MIMO、IEEE802.11acにも対応した。

▼新しいピコ基地局「RBS6402」は最大300Mbpsの通信が可能20140929_ericsson002.jpg

導入が用意な点もRBS6402の特徴だという。エリクソン・ジャパンCTOの藤岡雅宣氏は「オートインストレーションの機能を備えており、イーサネットケーブルを接続するだけで自動的にセットアップして利用できるようになる。PoEに対応することで、イーサネット1本で電源供給もできる。世界中で1000万以上あると推定されるビルのインドアシステム向けのソリューションとして、手軽に高性能なネットワークを提供できる」と言う。

▼「ネットワークソフトウェア15A」の特徴20140929_ericsson003.jpg

ネットワークソフトウエアとしては、新しいバージョンとなる「ネットワークソフトウェア15A」をリリースする。主な強化点としては、超小型スモールセル「エリクソンRadio Dotシステム」のサポート、複数のセル間で同じセルIDを利用してスムーズにエリアを拡張できる「Combined Cell」の対応などが挙げられる。

さらに藤岡氏は、「画期的なものとして、端末支援型サービス識別がある。今後、例えばFacebookやLINEを利用しているときだけはデータ通信が無料になるといったサービスが広がったときに、これに対応できる機能だ。端末ごとに対応するサービスを登録する仕組みを整えて、無料として登録されたアプリからの通信であることをノードに送ることで実現する」と語った。また、ネットワークソフトウェア15Aでは省電力運用へのアプローチも進め、無線ユニットやMIMOのアンテナを適応的にスリープさせることで、15%のエネルギー削減につなげることができると説明があった。

▼新しいソフトウエアモデルの概念20140929_ericsson004.jpg

また、エリクソンでは、新しいネットワークソフトウエアのモデルの導入も行う。「これまでテレコムの製品はハードウエアの重要度が高かったが、ソフトの比率が増してきている。今までのテレコムのモデルから、ICTに近いモデルに移行する。具体的には、ソフトウエアをベースパッケージとソフトウエアパッケージに整理し、ベースパッケージに必要なソフトウエアパッケージを加えて購入する形態にする。常に最新のソフトウエアを利用できるようになるほか、現在は2500もある機能を1桁減らしたソフトウエアパッケージに整理することで、導入が容易になる」(藤岡氏)。新しいソフトウエアモデルは、2015年にも提供を開始し、2年程度で現行のモデルから移行する計画だという。

【報道発表資料】
エリクソン、大幅な性能向上をもたらす小規模局向けスモールセルを市場投入
エリクソン、新たなネットワークソフトウェアモデルを導入

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。