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[2014年第35週]8月豪雨被害に通信支援、「ネットとリアル」をキーワードにした新戦略

2014.09.02

Updated by Asako Itagaki on September 2, 2014, 12:00 pm UTC

日本各地に大きな被害をもたらした平成26年8月豪雨。広島市を中心に、今も避難所生活が続く被災者の方もいる。KDDIとソフトバンクは、被災者や救助活動関係者向けに、広島市内の一部避難所に無料の公衆無線LANを設置した。自社ユーザーだけでなく、他社ユーザーへも無料で公衆Wi-Fiを解放している。(関連記事:KDDIとソフトバンク、豪雨被害支援で広島市内の避難所に無料の公衆Wi-Fiを設置)また、携帯電話各社は、キャリア決済やポイントなども利用できる、平成26年8月豪雨被災者義援金、支援金などの募集を開始している。(報道発表資料:NTTドコモKDDIソフトバンクモバイル)。

キボウのカケハシ KDDI株式会社
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被災者の皆様には心からお見舞い申し上げます。

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「ネットとリアル」をキーワードにした新戦略

この週は、「ネットとリアル」がキーワードとなる戦略が2社から発表された。

KDDIは2014年8月28日、独自の電子マネー「au WALLET」と、有料会員制サービス「auスマートパス」のサービス連携を本格化すると発表した。auスマートパス会員限定のクーポンで、au WALLETの買い物が割引になるなどの新しい「おトク」体験を提供し、ネットとリアルの結びつきを強める狙いがある。(関連記事:KDDI、au WALLETとauスマートパスの連携を強化し「おトク」体験を提供

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LINEは「LINE Showcase2014 Aug.」を開催し、同社スマートフォンECサービス「LINE MALL」における新戦略を発表した。「つながりによる消費」をコンセプトに、新たな戦略として「LINE グループ購入」「LINE ギフト」「LINE マルシェ」「LINE セレクト」「LINE クリエイターズモール」の5つを発表した。スマートフォン最大のリアルグラフを持つLINEプラットフォームを差別化のポイントとして、ECの新たな市場を開く。(関連記事:「つながりによる消費」で商品との出会いを最大化 LINE MALLの新戦略発表

HEMS普及に弾みがつくか、コンソーシアム始動

経済産業省が実施する「大規模HEMS情報基盤整備事業」において、NTT東日本、KDDI、ソフトバンクBB、パナソニックの4社を幹事企業とする一般財団法人エネルギー総合工学研究所(IAE)が採択された。各社連携のもと、日本におけるHEMS普及促進・経済性の高いエネルギーマネジメントの実現に向けた事業を推進する。2014年9月〜2015年3月にかけ全国約1万4千世帯のモニター募集、モニター住宅へのHEMS設置、大規模HEMS情報基盤構築をすすめ、2015年4月〜2016年3月にかけHEMSデータ利活用サービスの順次開始を予定する。(報道発表資料:経済産業省「大規模HEMS情報基盤整備事業」への参画について (ソフトバンク)

同事業に関連して、KDDIとKDDI研究所は、三重県桑名市 の協力を得て、2014年9月下旬より同市でのモニター募集を開始し、2015年4月よりトライアル事業を開始する。(報道発表資料:経済産業省「大規模HEMS情報基盤整備事業」として三重県桑名市でのトライアル事業を実施

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その他のニュース

KDDIはマンション向け電力小売り事業に参入する。新築および既築マンション向けの一括受電サービスと全戸にスマートメーターを設置した電力の「見える化」を提供する(報道発表資料:マンション向け電力小売り事業への参入について)。

インフォシティは、小規模事業者でも手軽にBeaconを使ったソリューションを構築できる汎用型のスマートフォンアプリ「B+POP」を9月に提供すると発表した。アプリとしてはiOS版とAndroid版の双方を提供する(関連記事:インフォシティ、Beaconソリューションを手軽の導入できる汎用スマホアプリ「B+POP」を提供)。

ソフトバンクモバイルがAXGP方式のキャリアアグリゲーション対応のモバイルルーター「Pocket WiFi SoftBank 303ZT」と同じくCA対応の法人向け「Pocket WiFi SoftBank 304ZT」の2機種を9月下旬以降に発売する。ソフトバンク、AXGP方式のキャリアアグリゲーションに対応したモバイルルーターを9月下旬発売

同じくソフトバンクモバイルの話題。ソフトバンクモバイルはオランダでFDD-LTEの国際ローミングを開始すると発表した。8月28日から利用できる。オランダでのLTE国際ローミングは、国内事業者として初めてという。ソフトバンク、オランダでLTE国際ローミングを開始

NTTドコモは、大規模災害時の帰宅困難者に対する支援として、関東信越地域の自社ビル14か所を解放することを発表した。災害発生時に携帯充電サービス、徒歩帰宅者への飲料水や非常食の提供、休憩スペースなどを提供する。今後この取り組みは全国に順次拡大予定(報道発表資料:大規模災害時に帰宅困難者へ自社ビルを開放 )。

旧料金プラン受付終了のお知らせ。ソフトバンクは、ホワイトプラン、標準プラン、ブループラン、タイプX、タイプXにねん、ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE(iPad 専用)、およびこれらと併用するパケット定額プラン各種とオプションの新規受付および既存顧客のプラン変更を2014年11月をもって終了する(一部料金プランおよび割引サービスの受付を終了(ソフトバンク・お知らせ))。音声通話かけ放題を軸とした新料金プランへの転換がよりいっそう進むことになる。

昨年の第35週のできごと

・TBS出資、法人向けサービスなど積極攻勢に出るドコモ
・フィーチャーフォンとタブレットに新製品
・ゲーム、プリペイド--コンシューマ向けのサービス
・LTE-Advanced TDDのデモなど新技術関連でも話題

[2013年第35週]ドコモがTBSに出資、ソフトバンクがLTE-Advanced TDDの実証実験

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。