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謎の偽装携帯基地局、米国に多数存在 - 特殊なスマートフォンで明らかに

2014.09.05

Updated by WirelessWire News編集部 on September 5, 2014, 15:45 pm UTC

通常の携帯通信基地局を装い、接続してきた携帯端末ユーザーの通話を盗聴したり、端末にマルウェアを仕込んだりする偽物の携帯基地局の存在が米国で先ごろ判明し、その目的や所有者などが物議を醸しているという。

これは高度なセキュリティ機能を持つ携帯電話「Crypto Phone 500」を開発するESDアメリカ(ESD America)のレス・ゴールドスミス(Les Goldsmith)CEOがPopular Scienceに明かしたもの。ゴールドスミス氏は「Crypto Phone 500」を使って、今年7月だけでも17箇所の偽装基地局を発見したという。

これらの偽基地局が何の目的で設置されたのか、あるいは誰が設置したかといった点については現時点では不明だが、ESDでは偽基地局の多くが米軍基地の近隣に設置されていることや、これらの偽基地局が3Gや4Gのネットワーク接続を妨害するような電波を発信し、セキュリティ機能の弱い2G波で接続するように仕向けている例もあったなどと述べているという。

なお、この偽造基地局の発見につながった「Crypto Phone 500」についての記事も各媒体で掲載されており、同端末のセキュリティ機能にも注目が集まっているようだ。

WIREDでは「Crypto Phone 500」について、サムスン(Samsung)「Galaxy S3」ベースでAndroid OSのカスタム版で動作し、実売価格は3000ドル以上など記している。同端末のファイヤーウォール機能は、ドイツのセキュリティ企業GSMKが開発したもので、接続する基地局のID情報を近隣の他の基地局と比べたり、その動作に怪しい点がないかをチェックし、偽物の基地局を割り出すことができるという。また、3G/4Gネットワークが妨害されたり、これらの偽基地局がユーザーの携帯電話のカメラやマイクにアクセスしようとした場合には、警告を送る機能もあるという。

なお、同端末のファイヤーウォール機能は今のところ、各国の政府機関や企業にのみに提供されているという。


[CP500 Cryptophone demo call]

【参照情報】
Phone Firewall Identifies Rogue Cell Towers Trying to Intercept Your Calls - WIRED
Mysterious Fake Cellphone Towers Are Intercepting Calls All Over The US - Business Insider
This Firewall Keeps Phony Towers From Intercepting Your Phone Calls - Gizmode

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