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香港デモで「FireChat」利用者急増 - P2Pでアドホックなメッシュネット

2014.09.30

Updated by WirelessWire News編集部 on September 30, 2014, 12:32 pm JST

学生らによる民主的な選挙プロセスを求めるデモが続く香港で、携帯通信網やWi-Fiがなくてもメッセージのやりとりができる「FireChat」アプリの利用が急拡大しているという。


[Occupy Hong Kong: Protesters Turn to FireChat App - Bloomberg TV]

「FireChat」はオープンガーデン(Open Garden)というベンチャー企業が今年3月にリリースしたiOSとAndroid向けのメッセージアプリ。携帯通信網やWi-Fi網に接続できない場合にも、端末同士がBluetoothやWi-Fi Direct経由で数珠つなぎになりアドホックなメッシュネットワークをつくることで、メッセージをやりとりできるというもの。

WSJによれば、デモを組織する学生グループのリーダーが香港時間28日、フェイスブックおよびツイッター上で政府当局による携帯通信網遮断の可能性を指摘し、「FireChat」の利用を促したことから、同アプリのダウンロード数は月曜日朝にかけて香港内だけで10万回以上に達したという。

なお、中国政府は本土での情報統制の一環として、すでにInstagramへのアクセスを遮断していることも報じられていた(Facebook、Twitterは以前から利用できない状況)。

GigaOMでは、開発元のオープンガーデンの話として、同社のサーバーを介さずに行われる「FireChat」ユーザー同士のやりとりは把握できないものの、インターネット経由のオングリッド(on-grid)なやりとりだけで24時間に80万回以上のセッションがあったことや、あるチャットルームに同時にログインした香港のユーザー数が1万4000人に上ったことなどを紹介している。

なお「FireChat」は今年春に台湾であったデモや、米ネバダ州で8月下旬に行なわれた「Burning Man」などでも利用されていたと、WSJは記している。

【参照情報】
As Hong Kong protests escalate, FireChat sees a surge in off-grid messaging - GigaOM
Mobile messaging app FireChat flares up in Hong Kong amid Occupy Central protests - Tech In Asia
FireChat Messaging App Gains Users During Hong Kong Protests - WSJ

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