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「iOS 8」普及が進まないのは「ストレージ容量の少なさ」のせい(Daring Fireball)

2014.10.09

Updated by WirelessWire News編集部 on October 9, 2014, 13:31 pm JST

「iOS 8」の普及ペースが停滞している可能性を示唆するデータが米国時間6日に公表され、この停滞の原因について、同OSのバグの多さやiCloud関連の問題などいくつかの理由が一部の媒体で報じられていたが、「実は端末側のストレージの空き容量が少なすぎて、アップグレードしようと思ってもできないユーザーが少なくないのではないか」という見方を、Daring Fireballブログのジョン・グルーバー(John Gruber)が示している。

さきごろアップル(Apple)が公表したデータは、同社のApp StoreにアクセスしてきたiOS端末のバージョン別の内訳を示したもので、全体に占める「iOS 8」導入端末の比率は9月21日時点で46%、そして10月5日時点では47%となっていた。約2週間で導入率が1%しか増えなかったことになるが、この点についていくつかの媒体では、マイナーアップデートの「iOS 8.0.1」に含まれていたバグの影響で、これを導入した「iPhone 6」が通信できなくなったり、端末側の設定をリセットするとiCloudに保存されたデータ類まですべて削除されてしまうなどの問題が発生していたため、同バージョンよりも新しい「iOS 8.0.2」がリリースされた後も、アップデートを控えているユーザーが多くいるためではないか、などと記していた。

グルーバーは、この話題に言及した自らの記事などに寄せられた反応を引き合いに出しながら、「無線網経由(OTA)でOSをアップデートしようとしても、それに必要となる『5GBの空き容量』がないユーザーも多い。またもっぱらiPhoneだけを使っているユーザーのなかには、iPhoneをパソコンにつないでiTunes経由でアップデートできることや、iPhone内に撮りためた写真や動画をパソコン側にダウンロードできることを知らないものも少なくない」などとし、「空き容量さえあればiOS 8にアップグレードするユーザーはもっとたくさんいるはず」「アップルがOTAでのアップデータの方法に手を加え、必要な容量をより少なくするような変更を加えない限り、iOS 8の普及率はなかなか上がらないだろう」などと記している。

さらに、アップルが「iPhone 6」および「同Plus」で、上位2機種のストレージ容量を以前に比べて倍増(64GBならびに128GB)させながら、ベースモデルのストレージは16GBに据え置いたことに触れ、「iOSだけで4GBもとられてしまうから、ユーザーが使える容量は16GB版では12GBに過ぎない」「なぜ32GB/64GB/128GBへとすべてを倍増させなかったのか」「(米国など一部の市場で)いまだに8GBしかストレージのない機種を販売しているのは弁解の余地もないこと」などとも述べている。

アップルは、Android OSにみられる著しい「バージョン・フラグメンテーション」を、これまで再三にわたって攻撃の材料に使ってきている。iOS 8の普及がすみやかに進まなければ、同じ問題に自らも直面する可能性があり、また開発やサポートの手間が増える外部のアプリ開発者に対する訴求点を失うことにもつながりかねない。

【参照情報】
Note to Self: It's the Storage Space, Stupid - Daring Fireball
There Could Be A Very Simple Reason For Why People Aren't Updating To iOS 8 - Business Insider
iOS 8 Adoption Stagnates Just Two and a Half Weeks After Launch - Mac Rumors
According to Apple, people have all but stopped upgrading to iOS 8 - 9to5Mac
After a Buggy Start, Apple's iOS 8 Is Adopted More Slowly by Customers - NYTimes

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