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アンゴラ大統領の娘がポルトガルテレコムに買収提案 - アルティスとの争奪戦に

2014.11.11

Updated by WirelessWire News編集部 on November 11, 2014, 13:02 pm JST

アンゴラ大統領の娘で、アフリカ一番の大富豪であるイザベル・ドスサントス(Isabel dos Santos)氏の率いるポルトガルの投資会社テラ・ペレグリン・パルティシパコーズ(Terra Peregrin-Participacoes:以下、テラ・ペレグリン)が、ポルトガルテレコム(Portugal Telecom;以下、PT)に対して買収提案を行ったことを現地時間9日に明らかにした。テラ・ペレグリンが提示した条件はPTの株式1株あたり1.35ユーロで、総額では12億ユーロ(約15億ドル)に達する可能性があるという。

PTは1年ほど前、中南米で優勢なテレフォニカ(Telefonica)ならびにアメリカ・モビル(America Movil)の2社に対抗するために、ブラジルの大手通信事業者Oiとの合併に合意。この合併完了後、PTはOiの株式の25.7%を保有する持ち株会社となっている。Oiは現在負債の削減を視野に、ポルトガル国内やアフリカにある旧PTの資産の売却を進めているが、今月には同社に対してアルティス(Altice)からポルトガルにある旧PTの資産を70億ユーロで買い取るとの提案が出されていたという。

アルティスは、仏市場最大手のケーブル事業者、ニュメリケーブル(Numericable)などを傘下に持ち、今年4月には仏ビベンディ(Vivendi)から、仏携帯通信市場2位のSFRを170億ユーロで買収したことで注目を集めていた。

テラ・ペレグリンは、ポルトガル第2位の通信事業者ノス(NOS)ーーケーブルテレビ市場では最大手ーーの株式を保有しており、PTの事業がアルティスの手に渡ることを阻止するために、PTへの買収提案を行ったとみられる。

またドスサントス氏は、アンゴラの携帯通信事業者で同市場最大手のユニテル(Unitel)の株式も保有しているが、このユニテル株式の一部をPTが保有していることから、PTがユニテル株を処分する場合には同社株主が拒否権を持つべきとする考えを明らかにしていたとBloombergは記している。

【参照情報】
Angolan President's Daughter Bids to Buy Portugal Telecom - Bloomberg
UPDATE 1-NOS shareholder bids for Portugal Telecom shares - Reuters

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