ビッグデータで大気汚染マップを作成するキーホルダー型デバイス
2014.12.17
Updated by Kenji Nobukuni on December 17, 2014, 13:30 pm JST
2014.12.17
Updated by Kenji Nobukuni on December 17, 2014, 13:30 pm JST
カリフォルニア大学バークレー校の学部学生3名が会社を興し大気汚染モニターをするガジェットを開発している。キーホルダー型でClarityと名づけられた装置は大気中の微粒子と温度、湿度を計測する。カバンやベルトに取り付けておいたデバイスがPM2.5や二酸化窒素、アンモニア、VOC(揮発性有機化合物)などを自動計測してスマートフォンを介してクラウドにアップロードする仕掛けだ。
現在二世代目のプロトタイプを開発中とのことで、こちらも開発中のスマホ・アプリとBluetoothで連動して位置情報と合わせて記録を残すとともに、所持している人が大気汚染エリアに入った場合には警報を発する。
創業メンバーの一人は中国からの留学生で、Clarityの初期のターゲット市場もPM2.5など環境問題が深刻な中国となる。特に子供を持つ親やアスリート、呼吸器系の疾患を持つ人などが最初のターゲットとなっているが、なるべく価格を抑えて(50ドルから75ドルが目標)一般の人に数多く持ち歩いてもらい、ビッグデータをクラウドで集めて大気汚染マップを作り、デバイスを持っている人に警報とともに移動をレコメンドするシステムに進化させたいと考えているようだ。
中国では5月の発売を目指していて、その後、インドやメキシコなどへの展開も視野に入れている。
【参照情報】
・Clarityのウェブサイト
・UC Berkeley undergraduates develop wearable air-pollution monitor
・Wearable Air Quality Monitor Helps Avoid Pollution Hot Spots
・This Wearable Detects Pollution to Build Air Quality Maps in Real Time
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