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「歩きスマホ」で『下向き女子』になっていませんか?

2015.01.13

Updated by Hitoshi Sato on January 13, 2015, 12:20 pm JST

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(出典:NTTドコモ)

NTTドコモとアドフェス実行委員会は2014年12月26日、「歩きスマホ」の防止を呼びかける取り組みの一環として、大学生が企画・制作したフラッシュモブによるマナー啓発CM動画『歩きスマホにご用心!守れ乙女の前向き歩き』をYouTubeドコモ公式チャンネルおよび「歩きスマホ」防止マナー啓発特設サイト(スマートフォン向けサイト)『ドコモ・カシコモ前向キ美人化計画』に公開した。まずはその動画を見てみよう。

【動画】『歩きスマホにご用心!守れ乙女の前向き歩き』

動画は、東洋大学の広告研究会の発案による「歩きスマホ」防止啓発プロモーション『ドコモ・カシコモ前向キ美人化計画』の一環として、2014年12月22日に東京都国立市にある一橋大学国立キャンパスで実施されたフラッシュモブの模様を紹介したもの。企画のテーマは「下向き女子×前向き美人」である。

「歩きスマホ」により下を向き、視野が狭く姿勢が悪くなっている女子を「下向き女子」、美しい姿勢で颯爽と前を向いて歩く女子を「前向き美人」と定義し、動画では「下向き女子」約15名と「前向き美人」約15名に扮した女子大生が行進しながら行き交い、視野の狭い「下向き女子」たちは「前向き女子」とぶつかって転倒してしまうというパフォーマンスを披露している。その場にいる学生の注目を集め、「歩きスマホ」の危険性を訴えている。

東京消防庁の発表によると、「歩きスマホ」等による事故は年々増加しており、社会問題となっている。NTTドコモではすでに「ケータイ安全教室」など様々な啓発活動に取り組んでいる。20歳代の利用者による事故が多いことから、当事者と目線が重なる大学生に注目した。そして学生広告の頂点を決める大会「アドフェス2014」をサポートし、「歩きスマホ」防止の啓蒙活動をテーマに大学生ならではのアイデアを募集した。

2014年夏に実施された「アドフェス2014」では、13大学総勢38チームが企画を競い合い、東洋大学広告研究会の提案した『ドコモ・カシコモ前向キ美人化計画』が優勝し、企画の実施をNTTドコモがサポートすることが決定した。

2014年12月22日に開設した特設サイトでは本CM動画が見られるほか、簡単な質問に答えるだけで自分の「下向き女子」タイプがわかる診断ゲーム『下向き女子診断』や、心と体から前向きな正しい姿勢の女子を目指すイベント『星みるナイトヨガ』への参加案内など、「前向き美人」に変わるためのさまざまなコンテンツが楽しめる。

「歩きスマホ」の「下向き女子」は格好悪い

「歩きスマホ」は危険である。「歩きスマホ」による事故も多い。自分が怪我をするだけでなく、他人に怪我をさせてしまうこともある。

そして「歩きスマホ」でスマートフォンに夢中になっていて下を向いている「下向き女子」は格好悪い。前を見て姿勢よく、颯爽と歩いている方が格好いい。これは女子だけでなく、男子でも同じである。そして若者だけでなく、大人たちにもあてはまる。

動画の中にも「もしかしたら あなたも下向き女子かも!?」とのメッセージがある。自分だけなら大丈夫、自分は安全という根拠もない思い込みによって「歩きスマホ」をしている人が多い。しかし「歩きスマホ」によって危険な目に遭ったり、格好悪くなってしまっている。

これを機に「歩きスマホ」をやめて「下向き女子」から卒業してはいかがでしょうか。

【関連情報】
『ドコモ・カシコモ前向キ美人化計画』

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。