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ウエアラブル端末の認知度が向上、最も認知されているのは「Google Glass」--MMD研究所

2015.02.25

Updated by Naohisa Iwamoto on February 25, 2015, 20:45 pm JST

MMD研究所は2015年2月25日、「2015年ウェアラブル端末に関する調査」の結果を発表した。ウエアラブル端末の認知度は前年比で15.8ポイント増加し、55.6%と回答者の過半数に達した。最も認知度が高いウエアラブル端末は米グーグルの「Google Glass」で、米アップルの「Apple Watch」が次いだ。

調査は、2015年2月13日~2月15日に15歳以上の男女2203人を対象に行った。ウエアラブル端末を「知っている(利用している)」「知っている(利用していない)」「名前は聞いたことがあるが意味はわからない」と回答したのは、全回答者の55.6%だった。前年の「2014年ウェアラブル端末に関する調査」ではこの数値は39.8%で、1年で認知度が15.8ポイント増加した。「知っている(利用している)」との回答も6.6%あり、ウエアラブル端末が浸透し始めていることがわかる。

ウエアラブル端末を「知っている」と回答した人に、知っているウエアラブル端末を複数回答で尋ねたところ、最も認知度が高かったのはGoogle Glassで70.6%、次いでApple Watchが57.6%だった。認知度が過半数に達したのは国内で未発売の2機種だけで、3位のソニーモバイルコミュニケーションズ「SMART WATCHシリーズ」(23.6%)、4位の韓国サムスン電子「Gearシリーズ」(15.3%)、5位のソニーモバイル「SmartBandシリーズ」(14.4%)といった発売済みの端末よりも認知度が高い結果となった。

ウエアラブル端末の利用意向として、メガネ型と時計型をわけて尋ねたところ、「利用したい」「やや利用したい」の合計の数値はメガネ型が21.1%、時計型が27.3%という結果だった。認知度でトップだったGoogle Glassのようなメガネ型よりも、時計型のほうが利用意向は高い。

ウエアラブル端末に求める機能について尋ねたところ、メガネ型では「道案内、ナビゲーション」(61.6%)、「周辺情報通知/視界情報補足」(57.5%)、「写真・動画撮影」(54.7%)がトップ3だった。時計型でも1位は「道案内、ナビゲーション」(60.4%)だが、2位は「電話」(48.0%)、3位は「音楽再生」(45.6%)と求める用途の傾向が異なることが明らかになった。

【報道発表資料】
認知度が一番高いウェアラブル端末は「Google Glass」で70.6%、「Apple Watch」は57.6%

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。