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「Google Wallet」テコ入れに動くグーグル - 携帯通信事業者への収入分配も視野に(WSJ報道)

2015.02.23

Updated by WirelessWire News編集部 on February 23, 2015, 11:47 am JST

米モバイル決済サービス分野でアップル(Apple)の後塵を拝しているグーグル(Google)が、「Google Wallet」の普及を促すべく、携帯通信事業者や端末メーカー、金融機関、カード決済事業者などとの連携強化を進めたい考えだという。WSJが米国時間20日に報じた。

グーグルは2011年に「Google Wallet」をリリースしていたが、独自のモバイル決済サービス普及を狙った大手携帯通信事業者との間で摩擦が生じたことなどもあり、同サービスは本格的な普及には至っていなかった。いっぽう、AT&T、ベライゾン(Verizon Communications)、T-モバイル(T-Mobile)の3社が中心となって2010年に立ち上げたISIS(後に「ソフトカード」に名称を変更)でも同様で、1月半ばには「グーグルがソフトカードを5000万ドル程度で買収すべく協議を進めている」との話も報じられいた。

いっぽう、アップルが昨年10月に投入した「Apple Pay」は、対応する「iPhone 6」などの好調な売れ行きもあり、すでに80社を超える金融機関が同システムをサポート。また先週には米連邦政府もApple Payをサポートする考えを明らかにし、今年秋から政府の発行する年金受取用デビットカード用口座などとも連動する見通しとなっていた。

今回WSJでは、グーグルが「Google Wallet」の普及を促すべく、端末メーカー各社に対して同アプリのプリインストールに奨励金を支払うことや、携帯通信事業者にはモバイル広告からの収入の一部を分配することなども視野に入れているとしている。なお、グーグルは現在開発を進めている「Google Wallet」の新バージョンを5月下旬に予定する開発者向けカンファレンスで発表したい考えだという。

ただし、先週にはサムスン(Samsung)が独自のモバイル決済サービス展開を視野にループペイ(LoopPay) というモバイル決済関連ベンチャーを買収したことなどもあり、グーグルによる関係各社間の利害調整が難航する可能性も指摘されている。

【参照情報】
To Revive Wallet, Google Tries to Wrangle Unruly Partners - WSJ
Google may pay wireless carriers to revive Google Wallet - The Verge
Google Is in Talks to Buy Mobile-Payments Service Softcard - WSJ
Apple Pay adds another 19 banks & credit unions, 80+ institutions supported - 9to5 Mac
Federal government embracing Apple Pay, enabling support for federal-payment cards - 9to5 Mac
Samsung's Move to Payments Creates Friction With Google - WSJ

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