WirelessWire News The Technology and Ecosystem of the IoT.

by Category

まずは「ドクターに相談だ」を実現するアプリ

2015.02.25

Updated by Kenji Nobukuni on February 25, 2015, 12:00 pm UTC

First Opinion
201502251200-1.jpg

友達が医師で、自分や家族の症状なんかを電話やSMSで伝えたら、嫌がりもせずアドバイスしてくれたら、病院の外来で待たされて問診含めてほんの数分だけ診察されるよりずっと助かるだろう。ファースト・オピニオン(First Opinion)社(サンフランシスコ)の同名アプリは、そもそも病院に行くべきかどうか、ショートメッセージで相談できる無料アプリで、iTunesで星4つ半の高評価を得ている。

メールアドレスとファーストネームを登録すると同社お抱えのドクターとのマッチングが行われる。この「バーチャルかかりつけドクター」は、利用者からの相談メッセージに即応することになっているのだが、即応できない場合には別のドクターが対応してくれることになっている。無料プランでは100メッセージまで送受できるが、月額9ドルからの料金を支払うと質問し放題となり、5分以内の応答が保証され、アレルギー反応や皮膚科の相談など素人には言葉での説明が難しい場合は写真を(月に5枚まで)添付できるようになる。

「バーチャルかかりつけドクター」は、50名ほどいるようなのだが、ほとんどが米国内外で医療行為を行う免許を持っていない模様だ(利用規約に明記されている)。このサービスは医療行為ではなく、診断も治療も行わない(つまり何の責任も負わない)単なる雑談に近いもので、品質、信頼性、正確性も保証しないし、アドバイスが時宜を得ているかどうかも保証の限りではないということらしい。アドバイスに従ってしばらく様子を見たがゆえに症状が悪化しても、いわゆる自己責任ということだ。

IEEE Spectrumの記事によれば、「バーチャルかかりつけドクター」の多くは医学学校に通ったものの病院などで働いていない主婦などで、1か月のトレーニングを受けた後にユーザーを担当していて、インドやパキスタンをはじめ、世界中に分散しているという。それでも、医者に行った方がいいのか、しばらく様子を見ても大丈夫なのか、「専門家」の意見に触れられるということに価値を見出す人が多いくらい、平日の昼間に病院やクリニックに行くというのは大変なことということなのだろう。

同社は開始から1年で10万件の相談に応じており、昨年12月に600万ドルの追加資金調達に成功している。それ以前にも総額260万ドルの資金調達に成功しており、スタートアップが投資家の目には好ましく映ることは間違いなさそうだ。

【参照情報】
First Opinionのウェブサイト
Two Apps That Deliver Quick Medical Advice from Pharmacists, Docs
Text-a-doctor-app
Text-a-Doctor App Gets Big Venture Capital Boost

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来