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【MWC 2015】Firefox OSを搭載したIoT端末、Monohmの「Runcible」をMozillaのイベントで公開

2015.03.02

Updated by Naohisa Iwamoto on March 2, 2015, 09:28 am JST

MozillaはMobile World Congress 2015(MWC 2015)の開催前夜となる2015年3月1日、スペイン・バルセロナでイベントを開催し、Firefox OSの現状と今後について発表した。そのイベントでは、MWC 2015で公開される予定のMonohmのIoT端末「Runcible」を一足早く見ることができた。

20140301_monohm001.jpgRuncibleはFirefox OSを搭載したスマートフォンでもウエアラブル端末でもない、円形の端末。背面は木の素材感を生かし、手に持っていたくなるような柔らかい曲面にデザインしている。

ディスプレイやカメラ、LTEの通信機能などを備え、単体で動作するほか、ヘッドセットや自動車などとBluetoothで接続して音声通話をするなどの周辺機器との連携が可能。プロトタイプでは時計や方位磁針のアプリケーションが動いている様子を示した。

2015_monohm002.jpgプロトタイプの中の様子も、開けて見せてくれるほどサービス精神が旺盛だ。

2015_monohm003.jpgMonohmには、KDDIがコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて出資することを2月27日に発表したばかり。様々なモノがWebを通じてつながる「Web of Things:WoT」の世界観の実現を支援し、Runcibleの日本語化やMonohmの日本での活動をサポートする。

20140301_monohm004.jpgMonohmのメンバーとMozilla Japan代表理事の瀧田佐登子さん。左から2人目がMonohm CEOのオーブリー・アンダーソンさん。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。