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【MWC 2015】エリクソン、「5G」の無線伝送をデモ、5Gbpsの高速通信を実演

2015.03.04

Updated by Naohisa Iwamoto on March 4, 2015, 09:11 am UTC

エリクソンは、スペイン・バルセロナで開催中のMobile World Congress 2015(MWC 2015)の同社のブースで、次世代の移動体通信を想定した「5G」の通信のデモを行っている。会場に持ち込んだ無線局と端末の間では、LTEやLTE-Advancedよりも一桁から二桁も高速な5Gbpsのスループットが得られていることを示した。

20150303_ericsson001.jpgデモでは、15GHz帯という現行のLTEよりも高い周波数帯を用いて、100MHzのキャリアを4つ束ねたキャリアアグリゲーションによる400MHzの帯域幅で4×4 MIMOによる実際の通信を行った。写真の左上に見える無線局と、写真手前の冷蔵庫大の端末の間で5Gbpsを超えるスループットが得られた。

高い周波数帯を利用しているため、電波の通り道に書類や手をかざすとスループットが落ちる現象も見られ、実際に無線区間の通信が行われていることが実感できた。このデモはフェーズ1とのことで、フェーズ2は2015年末から2016年初頭ごろを目指して行う計画という。フェーズ2では、アンテナ数を増やしたMassive MIMOや、端末に向けて電波を集中させるビームフォーミングなどを組み合わせ、今回の倍となる10Gbpsのスループットを目指す。

20150303_ericsson002.jpgまた、スゥエーデンにあるエリクソンのラボで実施している、LTEと5Gのデュアルコネクティビティのデモも示した。「5G」は、低い周波数によるLTEの拡張と、高い周波数による新しい技術とを組み合わせて実現するという考え方を具体化するデモである。LTEをプライマリのコネクションとして使いエリアを確保する一方で、5Gで高速な通信をブーストする。デモではLTEで100Mbps程度、5Gで3Gbps以上の通信が実現できることを示した。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。