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職場のコーヒーマシンと連動して情報提供する「ネスカフェ アプリ」に、ACCESSのBeaconが採用

2015.03.27

Updated by Naohisa Iwamoto on March 27, 2015, 18:22 pm JST

ネスレ日本は、職場などで同社のコーヒーマシンを無料で利用できる「ネスカフェ アンバサダー」に向けて、Beaconの位置情報を利用したコンテンツ配信サービス「ネスカフェ アプリ」を提供する。このサービスのBeaconのプラットフォームとして「ACCESS Beacon Framework」(ABF)を提供するACCESSが、2015年3月27日に発表した。

ネスカフェ アンバサダーは、家庭向けのコーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」(以下、バリスタ)を、職場やコミュニティーでも活用できるようにするサービス。職場などに無料でバリスタを設置し、1杯約20円からの低料金でコーヒーが飲める。ネスレ日本とACCESSは、このバリスタにBeaconを取り付け、スマートフォン向けのアプリ「ネスカフェ アプリ」と連携させることで情報を発信する。アプリは3月27日にiPhone版、4月7日にAndroid版を提供する。

具体的には、バリスタに装着したBeaconにスマートフォンを持ったユーザーが近づくと、ネスカフェ アプリ内のキャラクター「バリスタくん」が天気などの情報を使って"話しかけて"くる。さらにコーヒーを購入して抽出音をネスカフェ アプリが音声認識機能で検知すると、おみくじやルーレットのコンテンツをプッシュ送信する。また、コーヒーを1杯淹れるごとにポイントが貯まるポイントサービスも提供する。

ACCESSでは、ABFのスマートフォン向けアプリのSDK(開発キット)、Beacon端末、クラウド管理サービスを一括でネスレ日本に提供。ネスカフェ アプリにABFと連携するための機能の実装を支援した。バリスタには専用にカスタマイズしたBeaconを用意し、2015年3月末時点までに3万個のBeaconを提供した。

【報道発表資料】
コーヒーマシンとBeaconが連動した「ネスカフェ アプリ」にネスレ日本が「ACCESSTM Beacon Framework」を採用

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。