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SIMフリースマホの販売比率は全体で1%、家電量販店やネット販売では5%に--GfK Japan

Could affordable smartphone be the next trend?

2015.04.03

Updated by Naohisa Iwamoto on April 3, 2015, 20:20 pm JST

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は2015年4月3日、SIMフリースマートフォンの販売動向、MVNO SIMカードの利用意向についての調査結果を発表した。SIMフリースマートフォンの販売に対する数量構成比は、2015年1月~2月の数値で1%と、スマートフォン全体に占める割合がまだ低いことがわかった。

ただし、家電量販店およびインターネット販売に限って数量構成比を見ると、SIMフリースマートフォンが5%に達する。一部とは言え、スマートフォンに対する知識やコストダウンに対する要求の高い層から、SIMフリースマートフォン利用が進んでいることが見て取れる。GfK Japanでは、2月時点でSIMフリースマートフォンが20モデルを超えて販売されているが、その中でも売れ行きの良いモデルが限られていると指摘。今後、市場に投入されるモデルのスペックやメーカーの認知度などが、販売数量の増加に影響を与えそうだと分析する。

SIMフリースマートフォンとして販売されている端末の税抜き平均価格は約2万6000円。24回の分割支払いにした場合に月額1000円前後となるミドルレンジのモデルが主流になっている。

MVNO(仮想移動体通信事業者)のSIMカードの利用意向について尋ねた結果では、非ユーザーの約10%が「利用したい」と回答した。また48%が「比較検討したい」とし、非ユーザーの半数を超える回答が、MVNOのSIMカード利用に前向きな考えを持っていることがわかった。

一方、MVNOのSIMカードを利用しない理由を尋ねたところ、「詳細がわからない」が35%を超えてトップだった。「サポートや保証が不安」「通信速度が不安」といった不安要素が続く。MVNO各社が低料金で使えるSIMカードについて、潜在顧客に十分に情報を伝えきれていない現状も明らかになった。

【報道発表資料】
「SIMフリースマートフォンの販売動向およびMVNO SIMカードの利用意向調査」

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。