2015年第17週

[2015年第17週]SIMロック解除は購入後6カ月以降、Xperia Z4発表、NTT ComがタイでMVNO

Weekly Report: Week 17 2015

2015.04.30

Updated by Naohisa Iwamoto on 4月 30, 2015, 10:53 am JST

5月から義務化されるSIMロック解除に向けて、NTTドコモとKDDIが手続き方法などを明らかにした。端末の新商品の発表もあった。ソニーモバイルコミュニケーションズは「Xperia Z4」を発表、NTTレゾナントは格安スマホの「gooのスマホ」を市場に投入する。

SIMロック解除、ネットで申し込めば手数料が無料

NTTドコモは、2015年5月1日以降に発売される機種について、SIMロック解除手続き方法を変更する。「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正に伴うもの。4月30日までに発売される機種では受付はドコモショップ店頭、事務手数料は3000円だった。これが5月1日以降に発売される機種では、インターネットによる受付(手数料は無料)、電話による受付、ドコモショップ店頭受付(手数料は3000円)から選択できるようになる。インターネットによる受付は事務手数料がかからず、SIMロック解除がしやすくなる。SIMロック解除には機種購入日から6カ月間の解除制限期間が設けられていて、6カ月経過後にSIMロック解除が可能になる(報道発表資料:ガイドライン改正に伴うSIMロック解除手続き方法の変更
)。

これまでSIMロック解除を行ってこなかったKDDIも、SIMロック解除を開始すると発表した。5月以降に発売するスマートフォン、タブレットが対象だが、4月23日発売の「Galaxy S6 edge SCV31」もSIMロック解除の対象に含むという。購入後180日を経過した端末でSIMロック解除が可能で、Webサイトからの申し込みの場合は手数料が無料、auショップでの申し込みの場合は手数料が3000円かかるといった詳細はNTTドコモと同等の措置だ(報道発表資料:SIMロック解除の開始について)。

SIMロック解除後の移行先として注目される格安SIMに関連した調査結果もあった。MMD研究所による「2015年4月格安スマホ通信速度調査」では、都心部での格安SIM、格安スマホは昼休みが苦手という傾向が見えてきた。朝、夕では10Mbps以上の速度を記録しているMVNOも多い中で、昼の時間帯は軒並み速度が低下する。昼の下り最高速はUQ mobileの9.2Mbpsで、これは朝夕とほとんど変わらない速度だった。しかしこのほかのMVNOでは3.3Mbpsのb-mobileを除くと、8つのサービスが1Mbpsを下回った。同じ昼の時間帯でもキャリアのサービスは下り20Mbps〜30Mbpsといった速度が記録され、低下が見られないという差が見られた(関連記事:格安スマホはお昼のダウンロード速度が弱点──MMD研究所の速度調査)。

「完成形」目指すXperia Z4、「サービスと四位一体」のgooのスマホ

夏に向けた新製品の発表もあった。ソニーモバイルコミュニケーションズは、Xperiaシリーズのフラッグシップモデルである「Xperia Z」シリーズの最新モデルとなる「Xperia Z4」を発表した。

ソニーモバイル、自撮りなどカメラ機能を強化したXperia Zシリーズの完成形「Xperia Z4」

2015年夏以降、国内で発売する。Xperia Z4は、カメラやオーディオなどのエンターテイメント体験を通したコミュニケーションを追求した、Xperia Zシリーズのひとつの完成形と位置づけるもの。5.2インチのディスプレイを搭載しながら、5インチだった初代のZも含めてXperia Zシリーズで最薄最軽量の厚さ6.9mm、重さ144gに仕立てた(関連記事:ソニーモバイル、自撮りなどカメラ機能を強化したXperia Zシリーズの完成形「Xperia Z4」)。

NTTレゾナントは、同社が運営するオンラインポータルサイト「goo」の名称を冠した格安スマホ「gooのスマホ」の提供を開始する。第一弾のgooのスマホとして、いずれもZTE製の「g01」(グーマルイチ)、「g02」(グーマルニ)、「g03」(グーマルサン)の3製品をラインアップし、業界最安値水準で提供する。

「goo」ブランドの格安スマホが登場、端末と通信サービス、アプリ、サポートの4つをパッケージで提供

スマートフォン端末と通信サービス(SIM)、アプリ、さらにアフターサポートをパッケージした「四位一体型のポータルサービス」として提供することが特徴。通信サービスはNTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」を利用する(関連記事:「goo」ブランドの格安スマホが登場、端末と通信サービス、アプリ、サポートの4つをパッケージで提供)。

サービスの最適化の話題も。ハイホーは、同社が提供する低料金モバイル通信サービスの「hi-ho LTE typeDシリーズ」に月額770円から利用できるエントリープラン「hi-ho LTE typeD エントリー」を5月1日にラインアップに追加する。月額利用料金はデータ通信専用のSIMの場合で770円、SMS対応で910円、音声対応で1470円。いずれも月間2GBのバンドルチャージが含まれ、最大225Mbpsの高速データ通信が利用できる。データ通信量は多くないので安く使いたいというユーザーの声に応えたものだ(関連記事:hi-ho、格安SIMに2GBで月額770円からの低料金プランを新設)。

NTT ComがタイでMVNO、ソフトバンクが法人向けCA端末

この週のこのほかのトピックを紹介する。NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、タイの現地法人であるNTT Communications(Thailand)を通じて、タイでMVNOとしてモバイルデータ通信サービスを提供する。NTT Comは、固定データ通信とタイのほぼ全域で利用可能なMVNOによるデータ通信サービスをワンストップで提供できるようになる。また、モバイル通信網はNTT Com Thaiのデータセンターやクラウド環境に接続されているため、インターネットを経由せずに社内システムとモバイル端末間の通信経路を確保することが可能だ。タイ国内で、固定通信とモバイル通信を連携させた法人向けのワンストップのソリューションサービスは、NTT Comが初めての提供になるという(報道発表資料:NTTコミュニケーションズがタイでMVNOサービスの提供を開始)。

ソフトバンクモバイルはSoftBankブランドの新商品として、法人向けのUSBスティック型データ通信専用端末「SoftBank 403ZT」(ZTE製)発売する。キャリアアグリゲーション(CA)に対応する。AXGP方式の「SoftBank 4G」でCAを使うと、下り最大165Mbpsの高速通信が可能である。下り最大112.5Mbpsの「SoftBank 4G LTE」、下り最大21Mbpsの「3Gハイスピード」にも対応する。利用可能な料金プランは、「法人データ通信プランフラット(4G/LTE)」またはスマ放題「法人データプラン」(報道発表資料:キャリアアグリゲーション対応の法人向けUSBスティック「SoftBank 403ZT」、4月30日発売)。

最後に消費者向けのサービスの話題を紹介する。KDDIは、写真や動画、アドレス帳、インストールしたアプリの一覧、Wi-Fi設定などのデータをクラウドサービスで保存する「データお預かりアプリ」の提供を開始したと発表した。4月23日以降に発売するauスマートフォン、auタブレット向けに提供する。従来は複数のアプリを利用しなければならなかった各種のデータのバックアップが、1つのアプリからまとめて簡単に完了するようになる(関連記事:KDDI、写真やアドレス帳などのデータを保存する「データお預かりアプリ」を開始
)。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

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