成功するのに必要なのは最低な性格
Be a tosser if you want to be successful
2015.05.19
Updated by Mayumi Tanimoto on May 19, 2015, 03:52 am JST
Be a tosser if you want to be successful
2015.05.19
Updated by Mayumi Tanimoto on May 19, 2015, 03:52 am JST
仕事関係の方と飲んでおりましたが、某職場では、リストラや部署改変が吹き荒れているそうです。「技術が全然わからない人間が口だけで昇進した」「良い人はみんな辞めた」「あのtosser は失敗を全部辞めた人になすりつけた」という愚痴大会になってしまいました。
tosser とはここではwankerと大体同じ意味で、頭がティン子様という意味です。ちなみにwankerは一日中自家発電している人という意味です。
自家発電できる元気があるんだからいいじゃないかと思われる方がいるかもしれませんが、肉食系男女が多いイギリスでは、自家発電ばかりしている人間は無能の極みであり、やる気があるなら、外に狩りに行けというところですので、最低最悪の罵倒ワードの一つであります。次回嫌な人に会ったら叫んでみてください。ただし、殴られようが、刺されようが、私は責任を持ちませんが。
さて、飲み会になると、どこでもこういう愚痴大会になるわけですが、嫌な奴がなぜか昇進していくという現象は、ここだけの話ではありません。
先日インドの友人と話しておりましたが、インドでもそれは同じらしく、牛のウンコよりも憎い奴がいるんだと、チャットで熱心に訴えかけられましたが、その訴えがあまりにも熱心なので、レスを打つのに疲れてしまいました。イタリアでも昇進する人間とか、外部から来ていきなりディレクターになっている人間は、頭髪がアンドロメダ星雲の様な、二枚舌のtosserでありました。
これは、皆さんが大好きな、あの光り輝くシリコンバレーでも同じです。Steve Jobsの残忍さや冷酷さは大有名でありますし、他のスタートアップのオーナー達も、聖人とはほと遠い様な、エゴと自我の強さにまみれた、尻の穴だったりします。その辺は、ルポライターのマイケル・ルイスのThe New New Thing: A Silicon Valley Story(これは面白い本なのですが日本ではあまり人気がありません)、松井博さんの僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わるに 出てきたりするのでよくわかりますが、ティン子様頭のお方が裕福になるのは、どこも変わらないということです。
スタンフォード大学で組織行動論を研究するRobert I. Sutton教授は、その研究において、ジョブス氏を始め、シリコンバレーの起業家はティン子様頭な最低野郎達だったので、企業を大きくできた、と述べていますが、そういう風に成功するのは、継続性がなく、従業員がお互いに嫌な感情を抱く様になるので宜しくない、と結論付けています。研究の内容は、The No Asshole Rule: Building a Civilized Workplace and Surviving One That Isn't で詳しく述べられていますが、TCA (Total Cost of Assholes)(最低野郎の総価値)という指標を用いて、起業家の最低野郎指数をクソ真面目に研究しているところが、大変アメリカらしい感じがします。
自己啓発本では良い人間になれとか、周囲に優しくという、寺の坊さんが説教しそうなことが偉そうに書いてあるわけですが、その書いてある本人は、成功して大金持ちになっている起業家とか、エリート街道爆進した元コンサルだったりするわけですが、飛び抜けて成功する人というのは、抜け目がなく、白を黒といい、友達が死んでも知らんぷりできる残忍さがあるわけですが、そういうことは本に書かないわけです。しかし、そういう人々は最近ネットでつぶやいたりしていますが、ふっと気が抜けた時などに、演技で隠しきれない残忍さとか、冷酷さが見えるので、成功するには頭がティン子様であることが必須であるなあと思ったりするわけです。
大阪都構想は破綻しましたが、橋下氏の惨敗に対して、選挙民を情弱(バカ)の貧乏人呼ばわりしたということで、成功する人というのは、頭がティン子様であることがよくわかりますね。成功したい方は、そういう方々の真似をすると良いかもしれません。ただし、ある日突然自分の選挙権がなくなったり、自分が老人になった時に若者に棍棒で殴られたり、死ぬ間際に自分の葬式には誰も来てくれなかったり、子供に面倒を見てもらえない可能性が高いですが。そもそも性格がひどすぎるから、一緒に子供を作る相手さえ見つからないかもしれませんけど。
大阪都構想を葬ったのは「シルバーデモクラシー」ではない=若い世代の人口は70歳以上の2倍以上多い(井上伸) - 個人 - Yahoo!ニュース (63 users) http://t.co/Cn12mVjz2V 20件のコメント http://t.co/zF79jiTZV2
— はてなブックマーク::Hotentry (@hatebu) 2015, 5月 18
夜遅くまで大阪で住民投票結果をみまもった維新の党の国会議員と話をした。江田代表が辞任することを聞かされていなくて「びっくりした」という。70歳世代に反対が多かったのは、おそらく戦中の皮膚感覚があり、「大阪都構想」にいかがわしさを感じたのではないか。理性的判断の基本には情動がある。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2015, 5月 18
民度がどうとか、若者が負けたとか、そういう印象論で語るべきではない。みんなの意見はだいたい正しいし、民主主義に期待しているのはそういう視点だ / “大阪都構想 反対多数が確実に 橋下氏、政界引退も…「維新」に大打撃 (産経新聞) …” http://t.co/wQe5FOjYmv
— 楠 正憲 (@masanork) 2015, 5月 17
今に始まったことではないけど、選挙とは情弱高齢者をいかに騙すかで決まるゲームになってしまってるのだな、と改めて痛感した次第です。はい。
— 宇野常寛 (@wakusei2nd) 2015, 5月 17
都構想の住民投票で反対多数確定の10分後にこんなツィートをする、ちきりんのカスっぷりが酷い pic.twitter.com/2EKKcZAoh5
— 都構想反対は大阪市民の誇り (@fckisn) 2015, 5月 17
大阪都構想についての記事だが、これは震災被災地でも同様だ。町の外からイデオロギーを掲げた学者、文化人、芸術家、コンサル、モンスターボラなどが押し寄せ、住民対立を産んだり、日常生活を乱したり、そんな事も多かった。 不安と憎悪の果て http://t.co/VQm7goTOsa
— 井上リサ☆女川紀行5/30〜 (@JPN_LISA) 2015, 5月 18
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登録はこちらNTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。