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Amazonの音声認識「Alexa」を家電で活用、アプリックスがIoTソリューション

2017.06.06

Updated by Naohisa Iwamoto on June 6, 2017, 06:25 am JST

Amazon.comが提供する「Amazon Echo」や「Echo Dot」といった音声アシスタント端末で利用されているAmazon.comの音声認識機能「Alexa」。そのAlexaを使って音声で操作できる家電を開発するためのIoTソリューションをアプリックスが提供するとアナウンスした。

Alexaは音声アシスタント端末に話しかけた音声を受け取り、認識した音声の内容に対応する処理を呼び出して音声アシスタント端末に返す。その際、Alexa Skillと呼ぶアドオンプログラムを使うことで他の機器やサービスとの連携が可能になる。アプリックスでは、2017年2月時点で登録されたAlexa Skillが1万種類を超えているという。

アプリックスは、家電などのIoT機器とAlexaを連携させるIoTソリューションの1つの提供形態として、下記のような構成を示す。Alexa対応の音声アシスタント端末から受け取った音声を処理する独自のAlexa Skill、そのAlexa Skillによって認識した音声を解析した結果を受け取ってIoT機器にコマンドとして送信するAplix Cloud、IoT対応機器に埋め込むIoTモジュール--の組み合わせである。これらを組み合わせることで、Alexa対応の音声アシスタント端末からの音声指示で、家電などのIoT機器を制御できるようになる。

アプリックスでは、2017年2月に米ガーディアンテクノロジーズ製の空気清浄機を音声で操作するためのAlexa Skill「Guardian Technologies」を提供しており、Amazon Echoなどから空気清浄機を音声で操作できるようになっている。アプリックスによると、Alexaは発表時点で英語とドイツ語に対応しているが、アプリックスが提供するソリューションでは現時点で英語だけに対応するという。

【報道発表資料】
Amazon Alexa 対応家電向けトータル IoT ソリューションを発売~音声で操作できる家電の開発を支援~

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。