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Apple Watch効果で4月のウエアラブル端末販売は前年の2倍以上に--GfK Japan調べ

Apple storms into wearables with Apple Watch

2015.05.29

Updated by Naohisa Iwamoto on May 29, 2015, 20:03 pm JST

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は2015年5月29日、ウエアラブル端末の販売動向と購入意向などの消費者調査の結果を発表した。Apple Watchが発売された4月には、ウエアラブル端末の数量の前年同月比が2.1倍になるなど、販売が加速している。

ウエアラブル端末の販売は、新製品の相次ぐ投入などにより急速に活性化している。スマートウォッチのラインアップが拡充された2014年12月以降、対前年同月の数量が1.3倍以上の増加で推移し、2015年4月には2.1倍の増加を記録した。これはApple Watchの発売が影響していると見られ、ウエアラブル端末全体におけるスマートウォッチの数量構成比も3月の14%から4月には33%へと急伸した。2015年4月のウエアラブル端末の税抜き平均価格は、スマートウォッチが4万8500円、スポーツウォッチが2万3500円、リストバンド型が1万3300円だった。

ウエアラブル端末の購入意向を18歳~69歳の約1万2000人に尋ねたところ、「購入したい」との回答はスマートウォッチ/スポーツウォッチが全体の20%、リストバンド型が17%という結果だった。購入意向がある回答者がウエアラブル端末で使いたい機能として挙げた上位3位は、「時計機能」「歩数や移動距離などの計測」「消費カロリーの計測」だった。スマートフォンとの連携を想定した機能への回答は総じて低く、ウエアラブル端末のさまざまな機能を使いこなすところまでイメージが広がっていないようだ。

ウエアラブル端末をすでに購入した回答者は、男女比では男性が6、女性が4の比率だった。性別・年代別では、「30歳代男性」が20%で最も多く、「18-29歳男性」「18-29歳女性」が続いた。ウエアラブル端末の購入者は運動頻度が高い消費者が多いことも特徴で、購入者の3割以上が「ほとんど毎日運動している」と回答し、ジョギングやランニングといったスポーツを好むユーザー層からウエアラブル端末が受け入れられている様子が見て取れる。

【報道発表資料】
「ウェアラブル端末の販売動向および購入意向調査」

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。