カメラと光

フォトダイオードをイメージセンサーにした電源不要カメラ

Camera with no power button

2015.07.06

Updated by Kenji Nobukuni on 7月 6, 2015, 11:56 am JST

光を電気に変換して電源として利用するカメラがあれば、ウェアラブルにして常に持ち歩き、あるいはさまざまな場所に設置していろいろな事象を記録することができる。市販のカメラに市販の太陽光発電パネルを接続すればいいのだろうが、高額になる上にサイズも大きくなるから、ウェアラブルやセンサー・ネットワークには不向きだ。

コロンビア大学の研究者が作ったカメラは、まだまだ初期段階で画像も粗いが、光を電源にして映像を記録することができている。もともとカメラは光を記録するので、その光を電気に変えるフォトダイオード(光の検出器に使われる半導体ダイオード)を並べたイメージセンサーを作れば、自家発電するカメラを作ることができるというわけだ。

発電量はわずかで、画像の記録に使われる電力は少なくないので、発電しながら常時記録することができず、発電、充電、撮影(すなわち放電)のサイクルを繰り返す。現行バージョンは210×200ピクセルの画像を1秒に1枚残すことができるという。解像度を犠牲にすれば、1秒に30枚記録することもできる。

コロンビア大学のウェブサイトに公開されている顔の映像は相当粗くて、例えば、万引き犯の姿を記録しても証拠として採用されるかどうか分からないレベルに見える。しかし、電源の確保はカメラの設置場所を決める上で大きな制約になるので、自家発電カメラに対するニーズはあるはずだ。今後、さらなる改良が進むのではないだろうか。

【参照情報】
Self-Powered Camera

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来

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