LINE、全国の小中高生を対象に10万人規模のネット利用把握調査を実施

From middle school to senior high school students are the core target

2015.07.28

Updated by Asako Itagaki on 7月 28, 2015, 19:07 pm JST

LINEは2015年9月より青少年におけるネット利用実態把握を目的として、全国の小中高校の児童・生徒を対象とした10万人規模の全国調査を実施する。また、小中学生のネットリテラシーの啓発活動の一環として、開発したマンガ教材とワークショップ教材を8月末から9月にかけて公開する。

調査は東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース下山晴彦研究室と共同で行うもので、学校の協力により、質問紙回答(アンケート形式)によって行う。学校で発生する従来型のいじめと、近年注目を集めているネットいじめの実態や関係性を把握し、対人関係、周囲の環境、メンタルヘルス、問題行動といった様々な要因との関連性について、教育工学、臨床心理学等の学術的側面からも多角的に調査する。

2015年9月から12月にかけて調査を実施し、2016年1月より調査検証を行い、3月頃を目処に一次結果を公表予定。目標回収数は7万から15万サンプルとしている。さらに、本調査において取得した全ての回答データは、匿名加工をほどこして特定の個人や学校等の情報が一切分からない形にした後、研究者・教育関係者に公開する。青少年のネット利用に関する安心安全な環境整備に関する研究や対策に活用することを想定している。

LINEではこれまでにも社員が全国の学校や教育現場を訪問し、教職員・保護者・児童・生徒に直接ヒアリング調査を行ってきた。「今回実施する実態調査の結果をもとに、ネット上のトラブル発生原因・過程をより詳しく広範に把握し、根本的な抑制対策を行うことにより、ネット上で青少年が意図せず巻き込まれるトラブルの根絶を本気で目指していく所存です。」(広報発表資料より)としている。

また、ネット上のコミュニケーショントラブル根絶に向けた啓発プログラムとして、小中学生のネットリテラシーを養うマンガ教材ならびに静岡大学と共同開発したワークショップ教材の改定版を発表した。LINEでは2013年にネットリテラシーの啓発活動を行う専門部署を設立し、学校や教育期間などで年間300回以上の講演活動や静岡大学との情報モラル教材の開発・ワークショップ等を行ってきており、その一環となる。

2015年9月提供開始予定のマンガ教材は、小中学生を対象に、ネット上のコミュニケーションと対面のコミュニケーショの違いについて考えることをテーマとしている。8月末頃提供予定のワークショップ教材は、昨年静岡大学教育学部と共同研究・開発した小中学生向け情報モラル教材の改訂版で、「自分と他人の価値観の違いに再度気づく」というテーマで作成している。

▼マンガ教材のイメージ(報道発表資料より)
LINEが開発中のマンガ教材

 

 

【報道発表資料】
LINE、青少年のネット利用実態把握を目的とした10万人規模の全国調査を実施

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集長。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2013年春、長年住んだ中目黒を離れて、世界一高い電波塔の近所で下町生活を満喫中。

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