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グーグル(Google)は米国時間31日、同社のウェアラブル端末向けOS「Android Wear」に関し、同OS搭載端末を「iPhone」と連携させるiOSアプリをリリースした。

「Android Wear for iOS」というこのアプリは、「iOS 8.2」以降のバージョンで動作する「iPhone 6」「同6 Plus」「同5」「同5s」「同5c」の各機種に対応。また連携に対応するAndroid Wear端末は現時点でLGのスマートウォッチ「Watch Urbane」のみとなっているものの、近日中にリリース予定のアスース(Asustek)製「ZenWatch 2」やファーウェイ(Huawei)製「Huawei Watch」も対応する見込みという。

The Vergeによると、Android Wear端末とiPhoneの組み合わせでは、Bluetooth経由でさまざまな機能が使えるようになっているものの、AndroidスマートフォンとAndroid Wearスマートウォッチとの組み合わせに比べて可能な機能は限られているという。連携の具体例としては、iPhoneに届いたメールの着信通知やカレンダーのリマインダー通知、それにiOS向け「Google Now」の関連情報をAndroid Wear端末の画面上に表示することなどが挙げられている。また「Google Fit」によるフィットネストラッキング、航空機や天気情報の提供なども利用可能になる。そのいっぽうで「Google Maps」アプリや「Google Play」から配信されるサードパーティー製アプリは現時点では連携未対応。

スマートウォッチ分野では4月下旬に発売された「Apple Watch」が3ヶ月で推定360万台を売り上げたとする報告が先ごろ米調査会社IDCから発表されていた。後発の「Apple Watch」に先を越された形のAndroid陣営としては、各社の製品をiPhoneとも連携可能にすることで、アップルの独走を阻止したい考えとみられる。

【参照情報】
Android Wear now works with iPhones - Google
Android Wear smartwatches come to the iPhone - The Verge
Google’s Android Watch Software to Work With Apple’s IPhones - Bloomberg

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