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札幌ドームで台湾人観光客向けにスマートグラスを使った野球観戦、ファイターズとエプソンがトライアル

2015.09.25

Updated by Asako Itagaki on 9月 25, 2015, 21:38 pm JST

日本ハムファイターズとセイコーエプソンは、共同で「スマートグラスを使った野球観戦」システムの開発を行い、9月22日に札幌ドームで開催された「日本ハムファイターズ vs ソフトバンクホークス」の試合でトライアル実施を行った。

実験に参加したのは、日本ハムファイターズ所属の陽岱鋼(ようだいかん)選手の応援に来日した台湾人観客。エプソン製スマートグラス MOVERIO BT-200を使用し、選手情報や投球カウントなどの試合情報を台湾語で目の前に表示した。

▼スマートグラス越しに見たイメージ
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スタジアムでの野球観戦は、目の前で応援する選手の活躍を見たり、多くのファンと一緒に応援するといった楽しみがある一方で、テレビ中継のような詳細な投球・選手情報がないといった課題があった。最近ではスマートフォンによる1球毎の速報もあるが、タイムラグがあったり、試合から目を話して手元を見ている間に決定的な場面を見逃してしまう可能性もある。そこで、試合に注目したまま関連情報を同時に表示できるスマートグラスを利用した観戦システムを開発したという。

今回はトライアル施策のため、データ入力についてはオペレーターが手動で対応したが、今後はスタジアムのスコアボード等で使用するデータをAPI化して連動することにより、よりシームレスなデータ表示を目指す。

スタジアムでの観戦を楽しみを損なうことなく各種情報をシームレスに提供することは、野球に限らず他のスポーツでも課題となっている。また2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピックなどの国際大会では、複数の言語に対応した情報提供も求められている。自動翻訳システムなどとも組み合わせることで、そうした課題に対応するソリューションとしても発展が期待される。

なお、セイコーエプソンは、これまでにもBT-200を用いてオペラのシースルー字幕表示システムや「バーチャル飛鳥京プロジェクト」における古墳バーチャルガイドシステムなどの実証実験を行っている。

▼MOVERIO BT-200
moverio

【関連情報】
MOVERIO BT-200AV/BT-200

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集長。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2013年春、長年住んだ中目黒を離れて、世界一高い電波塔の近所で下町生活を満喫中。

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