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資料発送など簡単な業務まで自動化可能なNTT ComのAIによる対話業務支援サービス「Virtual Assistant」、実証実験参加企業を募集

2015.10.08

Updated by Asako Itagaki on October 8, 2015, 19:26 pm JST

NTTコミュニケーションズ(以下NTT Com)は、米国IPsoft社と提携して、人間の自然な会話や書き言葉を高い精度解析するAIを活用した対話業務支援サービス「Virtual Assistant(仮称)」を発表した。2016年夏に予定する商用サービス提供に先立ち、実証実験を2016年2月から開始するにあたり、参加企業を募集する。

自然言語の入力をクラウド上のAIに実装された推論エンジンで解釈し、内容を理解した上で一人称で応答する。自動応答だけでなく請求書発行業務やメール送信、資料発送など、応対に伴って発生するビジネスプロセス処理を行うことができる。処理が完結できない場合は人間のオペレーターへのエスカレーションを行い、その対応を学習することでさらに進化する。

▼サービスのイメージ
20151008-nttcom

▼入力された文章(自然言語)をAIが要素に分解し解釈する。

言語は英語と日本語に対応する。音声入力エンジンと併用することでコンタクトセンターや店頭における問い合わせ対応、電話による販売業務などの一部をシステムで実現し、当該業務の24時間対応や対応時間の削減が推進できる。また別業務への人材シフトが可能となる。

NTT Comでは、今後、自社クラウド上に自然言語の認識や対話を実現するための汎用的な知識やツールや、業界や用途により異なる辞書データなどを蓄積・整備することで顧客の業務課題の解決速度を向上させる取組みや、NTT Comが社内で利用しているInbenta社のFAQ検索サービスともあわせたサービス向上に取り組む意向だ。

 

【報道発表資料】
人工知能(AI)による 人間との高度な対話を提供する 「Virtual Assistant」(仮称)サービスについて

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。